第3回クロスクラブコンサート 2003年10月13日(月・体育の日)


『初期鍵盤楽器の魅力』


演奏;黒川文子 吉岡アカリ 黒川正三 解説;山野辺暁彦


スピネット(小型チェンバロ)に加え、ヴァージナル、クラヴィコード、足踏み式ふいご付きパイプオルガンを演奏しました。それぞれ違った音色で、魅力も様々。今回、特にお聞かせしたかったクラヴィコードに、お客様の関心が集まったのは嬉しかったです。ほんとに小さな音なのに、あっという間にお客様の耳をとらえてしまいました。独特の静寂がサロンを支配しました。今回のコンサートのために特に仕立てたバロック風のドレスも注目を集めました。最高の生地を本格的に仕立てたドレスはさすがにすばらしいです。仕立屋さんの中村さんご夫妻は、夏のコンサートにもいつもいらしてくださり、バセットハウンドのワラちゃん、プードルのピエールくん共々家族ぐるみで親しくおつきあいいただいています。我が家の近くのお住まい兼仕事場、御殿場の別荘とも、今の日本の雰囲気からは遠くかけ離れた別世界のようです。
コンサートのあとはいつものようにすてきなガーデンパーティーでおしゃべりとワインを楽しみました。コンサートが始まる前から降った嵐のような雨もすっかりあがって、予定通り庭でパーティーをしました。朝から異常に暑かったのが、雨のおかげで爽やかになりました。今回はチャパ今井さんの自家製薫製、お客様にはご満足いただけたと思います。


コンサートの開始前、お客様をお迎えする準備の整った庭…この直後、まさかの大雨に雷まで鳴り出そうとは…このシリーズ始まって以来の危機が迫っていました!
サロンの中では今日の主役たちである楽器が出を待っています。

クラヴィコード

足踏みふいご式パイプオルガン
イングリッシュベントサイドスピネット イタリアンヴァージナル

開場前、オルガンの調整に余念がない山野辺さん。

そろそろ会場もいっぱいのお客様で席が埋まってきました。このころ外は土砂降りに雷も鳴っていました。

みなさま、お待たせいたしました。雨の中をようこそおいでくださいました。

主役の登場は、土砂降りの中、3mの大パラソルのエスコートで。

この日のために新調したバロック風のドレスを着て解説する黒川文子。
最初はこのクラヴィコードからお聴きください。

バッハ作曲 平均律クラヴィーア曲集より

クラヴィコードの音はこうして出ます。

スピネットの音色もとても魅力的です。

楽器についての解説はクラヴコード製作者の山野辺暁彦さんです。

次第に話にも熱が入り、お客様の集中度も高まってきました。

足踏みふいごはとても音楽的な素養を必要とします。演奏者との息が合うばかりでなく、ふいごの空気の送り方が表現にも直接影響します。今回は山野辺さんのほか、高校生の森さんが担当してくださいました。

ヴィヴァルディの『忠実な羊飼い』はNHKFMバロック音楽のテーマ曲にもなったおなじみの曲。

木管のフルートを吹く吉岡アカリさん。

通奏低音はバロックではとても重要です。

休憩時間には雨も上がり、洗われた庭でくつろいだ会話が弾みました。

クロスクラブコンサートでは、お客様との対話がとても楽しみです。始まる前、休憩時間、そして演奏後のパーティーは、広くて緑あふれる庭で我々とお客様、またお客様とお客様の会話に花が咲きます。

盛りだくさんなプログラムの最後は、バード作曲の3つのフランス風クラント。
バッハよりも遙かに古い音楽の中に、人が音楽に求める喜びの原点を見る思いがします。

バッハの作品は、それぞれどの鍵盤楽器で演奏するのがもっともふさわしいか…同じ曲でも楽器が代われば表現も変わります。今回選んだのはほんの一例です。また違った選択がいくらでも可能でしょう。

演奏が終わってほっとした表情が戻ります。雨もあがって澄んだ空気の中、輝く光を浴びて、金色に浮き立つドレス。

後ろ姿にも気品が感じられます。

ドレスを仕立ててくださった中村さんご夫妻は、とてもアイディア豊富なすてきなご夫婦です。
今回はピアノ以前に活躍した15世紀から18世紀頃の鍵盤楽器にスポットを当てました。音の強弱よりも語り口で表現する…とても大切なことだと思います。

コンサートが終わる頃合いを見て、庭ではパーティーの準備が整いつつあります。
クロスクラブコンサートでは初めての大雨に見舞われ、いったいどうなるかと心配しましたが、今や雨はすっかり上がり、爽やかな空気に青空がのぞき、最高の演出となりました。
 今日の料理は、すべて手作りです。用意をしてくれたのは我らのマネージャー、メディアチャパの今井さんです。
自作の薫製、ハム、ソーセージなどについて講釈をする今井さん。

みなさまの健康と、クロスクラブコンサートの盛会を祝して、乾杯!

どうぞご遠慮なく、手を伸ばして…あ、かなり伸びてますね…
パーティをどういうものにしようかはいつも頭を悩ませる課題です。準備もなかなかと大変ですが、とにかくできるだけ手作りにこだわって毎回ご用意しています。みなさまとご一緒する時を楽しく過ごせるようにと、スタッフ一同一生懸命知恵を絞り準備します。

演奏者の3名;右端がフルートの吉岡アカリさん。今回のコンサートでは、もっぱら家内のソロを中心にしました。アカリ君にはいつかまたすばらしいアンサンブルやソロを聴かせて欲しいと思います。
庭でのパーティーが一段落して、サロンの中ではまた楽器の周りにお客様が集まっています。もっと近くで見て、少しさわってみたい…これもクロスクラブならではの楽しみです。

土砂降りの雷雨に始まった第3回クロスクラブコンサート、それでも静かな音のクラヴィコードやスピネットの音に耳を傾けるうちにはいつしか雨も上がり、爽やかな雨上がりの庭でのパーティーも楽しむことができました。次回は弦楽器の密度濃い室内楽をお楽しみいただこうと思います。2004年3月7日、またお会いしましょう。

クロスクラブ

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