Karmann Ghia Diary
時と場所が変われば、つまり背景が変わればカルマンの表情も変わる。

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正丸峠と大菩薩峠 2005/11/05

パウロ祭が終わってほっと息をついたところで“久しぶりにカルマンでドライヴしたいね”という一穂の提案はうれしかった。“暗いうちに出ようよ”という言葉が更に私を喜ばせた。行き先は特に希望がなかったので、前夜寝る前に地図を眺めてふと目にとまった名栗村から正丸峠への道筋の“紅葉の名所”印に惹かれそちら方面へ行くことにした。

久しぶりに5時起きしてレミとヴィヴォの散歩をして帰ってくるとやや東の空が白んできた。散歩に出るとき一穂に声をかけたが、返事がはっきりしていたくせにまだ起きていない。疲れてるんだな。でも“明るくなっちゃうぜ!”ともう一度声をかけたら“がばっ!”と起きて大急ぎで準備して降りてきた。

5時半、ヴィヴォをカルマンの後ろに載せて出発した。空にはまだ星が見えていた。11月に入ってさすがに寒くなってきた。カルマンのヒーターを入れると腰の後ろから気持ちよく暖かさが体を包む。

調布で中央高速に乗ってじきに後ろに朝日が昇ってきた。

八王子で出てR16を北上、横田基地の脇を通って岩蔵街道に左折、青梅飯能線に突き当たって左折、黒沢を右折、新吹上トンネルを抜けて右折、成木5丁目を左折して成木街道、このあたりはもうすっかり山間の村の風情だ。
青梅秩父線で小沢トンネルを抜けると名栗村に入る。小沢の集落あたりで道が左へカーヴするところをまっすぐの道へ進んで小さな橋を渡ってしまった。間違えたと思ったが地図を見ると何のことはない、川の対岸を平行してやがて合流する道だ。一穂が“橋の上から見た景色がきれいだったから写真撮ってくる”と降りていったのをのんびりした気分で待っていた。黄色い帽子の小学生が集団で登校していく。犬の散歩をするおばさんがヴィヴォを見てにっこりして行き過ぎていった。


アオサギかなにかが飛んできて杉の木のてっぺんに停まった。
青梅秩父線を北上し山伏峠を過ぎてじきに正丸峠への道が右に分かれる。正丸峠は名栗村と飯能市の境。

茶屋があったが開いていない。カルマンを停めて登山道に少し登りかけたところでシャッターの開く音がした。8時、ああ、茶屋が開いたんだ。引き返して朝食にしよう。まだご飯がないけれどうどんならできるというので肉うどんにした。体も冷えてお腹も空いていたのでおいしかった。
茶屋の窓からは奥多摩方面の山並みが墨絵のように見えていた。
スタートが早かったので充分時間がある。もう少し先へ行ってみようか。地図を見て壮大な走行計画を立てる。目標は大菩薩峠。

峠へ上がってきた道を引き返し、青梅秩父線を更に北上して正丸トンネルを抜けてきたR299に合流する。横瀬町から秩父市街に入りR140に左折、荒川村から大滝村、三峰山ロープウェイの乗り場横を通り、滝沢ダムの怖いようなループ橋をぐるりと登って行くと、そのあたりからトンネルの多い道になる。あたりの山は紅葉が見事だ。6625mの雁坂トンネルの手前のパーキングで一休み。
雁坂トンネルを抜けR140を南下、三富村の南端あたりで平行するR411と結ぶ県道を行く。勝沼が近く、あたりはブドウ畑が多い。途中、丘の斜面に作られた公園で一休みする。駐車場から階段を上って上まで行くとずっと一宮や石和あたりの街の方角が見晴らせる。

この先の険しい山道を行く前に体も車も一休み。
R411を左折すると道はかなりの上り坂。昼を過ぎているので道沿いのそば屋で昼食を取り、いよいよ大菩薩への山道に挑む。カルマン、頑張ってくれ。大菩薩の湯を過ぎ右へ山道に入るといきなり急な登りが始まる。セカンドギアでないと登れない急坂でカーヴの道はすれ違うのも容易でない。そんな道の割には紅葉を見に来た車が多く、しばしば下がって道を譲らねばならなかった。青空と紅葉のコントラストがすばらしい。
カルマンが動かなくなったらどうしようかと気を揉みつつ慎重に走らせて無事峠に着いた。さすがにすこしくたびれたな。一休みしたら家路につこう。当初の予定からはるかに広げてスケールの大きなドライヴになった。峠から下って甲州街道に出たところは笹子トンネルのすぐ手前、排気ガスがたまらないので幌を閉めて行くことにしよう。大月から高速に乗って家へ向かった。

久しぶりにカルマンドライヴを堪能した一日だった。一穂とも丸一日ともに過ごすことができた。普段離れて暮らしているので、たくさん話もできて楽しかった。
MY FAMILY &
PHILHARMONIEKAMMERENSEMBLE