Karmann Ghia Diary
時と場所が変われば、つまり背景が変わればカルマンの表情も変わる。

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2008年10月18、20日 山中湖カルマンギア100台ミーティング前夜祭とスタッフお疲れさまミーティング

昨年から企画され準備されてきたカルマンギア100台ミーティングが、ついにその日を迎えようとしていた。僕も何とか参加したいと思っていたのに、よりによってオーケストラの定期にぶつかってしまうなんて・・・あぁ、そりゃないよ。

状況は絶望的だった。ゲストで来るイタリアのチェリストはこれまで数回来日し協演しているが、首席4人のうち僕だけがまだ彼と協演していない。今回こそは協演したかったし、出番係としても僕を最優先にした。それが何と100台ミーティングのその日がマチネ本番に当たっていたんだ。今更交代はあり得ない。

ゲストのチェリスト、ルイジ・ピオヴァーノさんは車好き、しかもポルシェを2台も所有している。イタリア車じゃなくてポルシェを選んだのは空冷のエンジンの音が好きだからだそうだ。と言うことはカルマンの音も好きだろう?僕のカルマンの話をしたら目が輝いた。彼にカルマンを見せられるとしたら18日のリハのあとしかない。

かすかに光が見えたのはリハーサル初日の17日、思ったより練習が早く終わった。明日のリハーサルはもっと短く終わりそうだ。ルイジに見せるためにカルマンに乗って行き、そのまま山中湖へ向かえばひょっとしたら前夜祭に間に合うかも知れない!

そう思いついたら興奮して夜眠れなくなった。浅い眠りから何度も目を覚ましてとうとう朝になった。薄暗いうちに起きてレミとヴィヴォを散歩させ、カルマンをガレージから出す。掃除をしなきゃ。ヴィヴォの抜け毛で汚れていた床に掃除機をかけ、洗車をしてワックスを掛ける。おお、久しぶりに僕のカルマンが輝いた。義弟に電話をかけ、一緒に行かないかと誘うとすぐ話に乗ってきた。よし、今日のリハはどんなにかかっても4時には終わると賭けた。そのころにオペラシティに来てくれ。
予想は見事に当たった。3時半頃リハが済み、ルイジと彼女にカルマンを見せたいからと駐車場まで連れて行く。どうだ、いいだろう?『わお!ファンタスティック!!』興奮してイタリア語で彼女にまくし立てている。カルマンとポルシェが同じ空冷エンジンで兄弟分だというようなことをしゃべっているらしい。

ルイジが興奮してくれたので、気をよくして、さぁ出発だ。初台からなのですぐに永福から首都高4号線に乗る。あっという間に中央道だ。普段は50マイルしか出さないが、今日はちょっと急ごう。60マイルでかっとぶ。

山中湖で高速を降り国道に出たら、前にナンバーが911のポルシェ、その前にカルマンらしき車を載せたキャリア、その前にやはりカルマンらしき車・・・どうやら目的地は一緒だな。

ずっと後をついて走っていたら、突然右側に『赤の‘57』と旗を振るスタッフが見えた。あ!ここだ!
すぐUターンして駐車場へ誘導される。すごい!暗闇の駐車場には数十台のカルマンがずらりと並んでいる。

去年下見を兼ねたミーティングで16台が集まったときのメンバーが僕を覚えていてくれた。『ようこそ!黒川さんですよね、去年犬乗せてきた』そうです、こんばんは。やっぱりいても立ってもいられず来ちゃいました!やはり駐車場で誘導をしていたこーいちさんも声をかけてくれた。みんな興奮気味だ。

さっき前を走っていた3台も戻ってきた。やっぱり仲間だったんだ。
前夜祭のバーベキューは一時間くらい前から始まっていた。リハから駆けつけたから楽器を抱えて宴たけなわの会場へ乗り込む。司会役の『赤の‘57』川口さん、そのそばの席にいた会長のtosioさんこと大野さんも歓迎してくれた。『さぁ、どんどん食べてください、もう焼けてますから。あ、黒川さん、楽器あるんですか。ちょっと弾いてもらえませんか?』そう言われてなんだかとてもうれしくなった。ちょっと寒いけど、野外だし、どこで弾くかな・・・ま、なんとかなるか。

楽器を出したら寒さで弦が次々緩んだ。焦って調弦しなおす。しかし地面が土だからエンドピンが潜っちゃうな。お、いいものが落ちてる。なんだかわからないがプラスチックのキャップのようなものが足下にあった。それにエンドピンをつっこんだら具合がいいや。

今ご紹介いただいた黒川と申します。せっかくのご指名をいただきましたので演奏させていただきます。

バーベキュー会場が一瞬静まってバッハに聴き入ってくれた。弾き終えるとアンコールの声も挙がったので、ラフマニノフのヴォカリースを弾いた。
バッハの無伴奏組曲第1番のプレリュードを弾く。気温8度の野外でバッハ弾いたのは初めてかなぁ・・・
約2時間ほど過ごして宴も下火になったところで引き上げることにした。思いがけず演奏することになったけど、みんなに覚えてもらえて良かったかな。僕もカルマン乗りです、どうぞよろしく!

帰る前にもう一度駐車場のカルマンたちをよく見たいと思った。明日はきっと晴れやかにみんなでパレードするんだろうな。悔しいけど仕方ないや。

後ろ髪を引かれる思いで帰路に就く。
19日はいい天気だったから、きっと山中湖周辺はご機嫌なカルマンたちでにぎわったことだろうな。一日日程がずれてたら良かったのになぁ。ほんとに残念だった。

前夜祭に加われたから20日はもう行かないつもりでいた。だけどこの日も天気はカルマン日和。スタッフはもう一日泊まって打ち上げやったはずだから、まだいるよ。合流できるかな。とにかく行っちゃおう。

こーいちさんに山荘への誘いのメールをしておいて、ヴィヴォを乗せ向かった。途中でこーいちさんから返事が来た。カルマン6台とスタッフ10名で来るって。やったぁ!

河口湖で買い物をして山荘へは昼頃着。みんなが来たらデザートくらい出せるようにしよう。この前ルイジが教えてくれたイタリアのデザートを作ってみようと思って卵と牛乳とレモンを買ってきたんだ。作り始めたところへみんなが到着した。
やぁ、ようこそ。皆さんお疲れさまでした。大成功でしたね。

みんな疲れているはずだけど、まだ興奮冷めやらずで話が盛り上がる。そりゃぁそうだ。なかなかあり得ない規模のイベントだったんだから。すごいよなぁ。あらためてカルマン愛好者の一人であることがうれしかった。

デザートを冷蔵庫に冷やしておいて、富士山がまだきれいに見えているから見晴らしのいいところまで行きましょう。記念写真撮りましょうよ。

みんなでグランドまで行き、富士山をバックに写真を撮る。
カルマンを大切にしているという共通点を持った仲間たち。これをきっかけにして益々仲間意識も高まりそう。これからもよろしくお願いします。
MY FAMILY &
PHILHARMONIEKAMMERENSEMBLE