Karmann Ghia Diary
時と場所が変われば、つまり背景が変わればカルマンの表情も変わる。

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2012年7月10日 アルファとカルマン

一穂が車を買った。

この春、社会人になった。大学4年生は就活が勉強より忙しいというご時世。一穂は名古屋の南山大学にいながら東京での就職を希望していたから、頻繁に往復しなければならず、しかも東日本大震災の煽りで就職はきわめて厳しい状況だった。でも、ちょうど僕と家内が宇部に演奏に行くのに名古屋へ寄ったその日に内定が取れた。その会社はガソリンスタンドの特約を持つ会社。首都圏に多くのSSを展開している。一穂が車に興味があるとは知らなかった。会社に入ってからいろいろな研修を受け、資格も取り、大田区内のSSに本配属になった。各種の業務に加え、車の整備も学びたいと言う。休みの日には整備工場にも通い、部屋には貰ってきた車の部品が置かれている。

運転も整備も、自分で自由に使える車があれば上達が早いだろう。車販もやる会社だが、ちょうどご機嫌なアルファロメオが売りに出ていた。左ハンドルのマニュアルということで、なかなか売れなかったらしい。なに、そんなものは慣れてしまえば何でもない。僕のカルマンだって左のマニュアルだ。気に入ったなら買えばいいよ。背中を押した。
この日、初めて箱根までドライブした。すでに運転にはかなり慣れて、とても安全運転ながらいかにも自分の車という伸びやかな運転をしている。

いつもちょっと車を停めて休む展望台で休み、いつも行く仙石原のお蕎麦屋を目指す。お気に入りのお蕎麦屋で、お蕎麦のほか地鶏の唐揚げなど定番メニューを食べる。食べているうちに何だか急にカルマンが運転したくなった。帰ろうか。
帰ってきて、今度はカルマンと一緒に寺家に行こう。

ここは別世界。信じられないくらい街中と比べて気温が低い。一番暑い最中に屋根のないカルマンで走ってきたから、日差しを遮ってくれる木陰と、森でひんやり冷やされた空気が気持ちいい。

並べて停めて、実り始めている稲の上をトンボが飛び交うのを眺める。


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