一穂のページ
誕生日 2008年9月12日


今年4月に名古屋の南山大学に入学し、文化人類学を学んでいます。パウロの高校生活で最も興味を持てた学科であり、授業以外でも多くのすばらしい影響を受けた土屋先生の科目であった社会科の勉強を深めるための選択だったと思います。我々にとっては一穂が将来どんな職業に就くかよりも、どんな人になるのかが重要です。物事を深く考え、感じることのできる人、人を思いやることのできる人になって欲しいと思います。その意味で哲学や心理学、種々の歴史、言語などを学ぶことのできる環境はすばらしいと思います。

入学以来、まずはじめに一穂を捉えたのは弓道でした。技術以上に精神の鍛錬が必要な武道かも知れません。一穂がこれから進む道にきっと何か影響を与えてくれそうな気がします。

先日夏休みの終わりに一週間ほど帰宅しましたが、駅へ迎えに行くと長い弓を持って一穂の元気に日焼けした顔が見えました。

あっという間に一週間が過ぎ、月末には名古屋へ戻って行きました。でもちょうど一穂の誕生日の9月12日が我々二人とも空いていたので、弓道部の練習も見てみたいし、行ってみようかと急に思い立って出かけました。
学校について弓道部の道場を訪ねました。独り立ちができるようになったので、1年生男子がまず朝の一番早くから練習を始めるようです。我々が着いたときにはすでに1年生女子や先輩方も来て練習に励んでいました。

動作には何かと声掛けが必要で、口調はいかにも現代っ子風ですが、それなりに礼を重んじた心配りがあるところがいいです。

4年生の先輩が我々がフェンスの外から覗いていたら『中へどうぞ』と言ってくれたので、道場の窓から覗けるところまで近づいて見させてもらいました。一穂も4割くらいは当たっていましたが、まだだいぶ力が入っているようです。

入部から数ヶ月、基本を教わって何百回も弓を引く稽古をして、さらに巻き藁を使った練習を経てようやく的前に立ちます。先輩の指導を受けながらの立ち練からようやく独り立ちができるようになった1年生たち。みんな生き生きとした表情です。
的に当たったときは乾いたパン!という音がして、仲間がなにやら当たりを意味するかけ声をかけます。当たるときは放った瞬間にわかると一穂が言いますが、なるほどうまくいったときは腕や上体に無駄な動きがありません。反対に手が振れたり上体がぐらついたりすれば矢は曲がって飛んで行きます。飛んで行く矢は思ったよりゆっくりで、的に到達するまでを目で追うこともできます。はずれたときは安土に刺さりますが、ズボッ!という感じで当たりの快感とはだいぶちがう感触ですね。

早朝から練習していた1年生男子が次々に練習を終えて『お先に失礼します』と帰って行きます。『お疲れさまでした!』と先輩の声。一穂も出て来ました。
隣の名古屋大学に比べると小さな大学ですが、樹木が多く芝もきれいで緑があふれています。明るい煉瓦色の校舎は暖かな雰囲気で、ツタが絡まっているところはこれから秋には真っ赤になるのでしょうね。パウロもそうだったように、小さな学校の中に一穂がのびのびと生活し学ぶことのできる環境がありました。

MY FAMILY &
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