一穂のページ
礼儀正しく、たくましく 2010年8月29日


一穂が夏休みになってもなかなか名古屋を離れられない理由の一つは、弓道の練習を怠りたくないからだった。道場でなければできない練習だから、これまでせいぜい5日くらいしか帰ってこなかった。それが今年は南山大学の弓道場が耐震工事だかのために使用できなくなって、弓道部員たちは仕方なく街の弓道場へ出かけて行って練習をせざるを得なかった。でもこの逆境が案外新しい環境を拓くきっかけになった。街の道場には普段一緒にやってる仲間以外の一般の弓道家がいる。見てヒントになることも多い上、さりげなく指導をしてくださることもあった。道場主によって道場の雰囲気にも違いがあり、また礼儀作法は日頃きちんと身につけていたことが生かせる。

8月25日に帰宅した一穂は、早速駒沢の弓道場をネットで調べ、電話を掛けてそこで練習をさせて貰う算段をした。2度目に練習に出かけるという29日、僕も見に行くことにした。
道場はしんと静まっていて、手前の畳のところは藺草(いぐさ)の匂いも清潔感があり、一段下がる板間は磨かれて艶がある。緑の芝の明るさとこちらのやや暗い室内のコントラストが鮮やか。遙か向こうに小さく見える的。あれに命中するとは素人には驚異だな。芝の上を飛ぶトンボがユーモラスだ。

更衣室で胴衣に着替え、道場で弽(ゆがけ)を着ける。慣れた動作に見入る。
手始めに巻き藁へ射てみる。きびきびした動作、弓を引くと弦が鳴る。緊迫した空気と静寂。その空気を切り裂くような瞬間の音。

動作、静寂、射た瞬間の音。道場の中には凛とした雰囲気が感じられる。

的へ向けて射る。フォームが安定して、射たあとの動作も自然に見える。
約2時間、休みなく引いて練習を終える。1年のときとは比べようもなく上達した。当たる割合も8割くらい。

道場にいらっしゃるほかの弓道家の方に対しても礼儀正しい。たくましくなったな。

大学を出た後も生涯続けて行かれる弓道、ずっと続けて欲しいと思う。

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