季節のページ

季節ごとの植物や風景など、出会った喜びを残したいと思います。


2014年4月23−25日 一穂とふたり、富良野の休日

3月の初めから国内、海外、また国内と旅が多く、ほかの仕事もひっきりなしでひと月半以上ゆっくり休むときがなかった。中身は変化があって楽しくもあったけれど、疲れは蓄積していた。4月の定期が終わってやっと休みが取れることになったので、毎日遅くまで働いている一穂に休みを合わせて一緒に休暇を過ごそうと持ちかけた。ほんとはママも一緒がいいけれど、学校の勤務は休めないから今回は僕たちだけ。男だけの気ままな旅、思い切って北海道富良野へ行くことにした。

早朝の飛行機で旭川へ飛び、レンタカーを借りて富良野へ向かう。去年6月に泊まった金山湖のログホテルラーチのコテージが快適だったから、支配人の佐々木さんにお願いしておいた。コンサートではなく訪ねるのは2回目。雄大な北海道を初めてドライブする一穂は大いに満足。美瑛から上富良野と行くうち、左右は雪をいただいた山々、特に左手の十勝岳方面の雪山はすばらしい景色。

富良野で食事をしようと思ったら、水曜日定休のお店ばかり、シーズンが狭間ということもあってか、街は閑散としていた。仕方なく国道を金山湖方面へ向かう。『お腹が空いたね。』『うん』雪の残る景色以外何もない国道を走っていくと、山部の街にドライブイン山部というのが開いていた。入ると元気のいいおばちゃんたちが働いていて活気がある。メニューの写真のボリュームに惹かれてカツ丼にした。出てきたカツ丼は写真にも負けない山盛り。大きなトンカツはどんぶりに並びきらず横にも置かれていた。期待を遥かに越えておいしく満足した。
国道38号から空知川の橋を渡って金山方面へ国道237号が別れる。ほとんど人の姿を見ずに走って行くとやがて金山湖方面左折とある。いつも菅さんや佐々木さんの車に乗せていただいて通るから地理感覚がなかったけれど、今回は地図を見て来たのでよくわかった。

金山湖は氷がだいぶ溶けていたけど、まだ薄氷が張っていて周りの山は雪が残る。この冬もきっと凍った湖面を雪が覆い、鹿の群れが駆け回ったんだろうな。冬枯れの木々の足下にフキノトウだけが春の気配を感じさせた。
ホテルに着き、コテージに入る。5人用の広々したログハウスで、テラスに出ると眺めがよく日ざしが暖かで気持ちがいい。朝が早かったのでしばらくのんびり休んだ。
夕方になって去年訪ねた富良野ガラスのお店に行ってみようと出かけた。山部を過ぎ富良野の少し手前から右手へ麓郷を目指す。グラス・フォレストin富良野といってガラス製品のお店6店舗が一つになっているところがある。そこのしばれガラスというひびの入ったガラスがきれいで、去年買った。ひびが次第に成長して初めより細かくなっていく。光が当たると美しく輝く。今回も小さなグラスを買った。

帰り道、峠を越える別のルートから帰った。夕陽に色を変えていく景色がすばらしかった。

広いリビングの脇に小さな厨房とカウンターがある。佐々木さんが冷蔵庫にワインと多少つまめる食材を入れておいてくださった。それに山部のスーパーで買ってきた材料でカルボナーラを作って夕食にした。今回はレストランがメンテナンス中で休業、シェフのご馳走は逃したけれど、気楽にコテージでの自炊も悪くない。
翌日は一日ドライブ。帯広で温泉に入り、ラーメンを食べてから釧路へ。2時過ぎに着いたので食事できるところがなかなかない。街から丘の上の住宅地に行ったところの普通のお寿司やさんがやっていたので入った。観光客より地元の人の行くお店らしく、落ち着いた雰囲気。一穂が『お薦めは何ですか?』と聞くと、北海道の魚は必ずしも寿司ネタは多くないから、あまり薦められるものはないと言いながら握ってくれたものはいずれもおいしかった。中でこれだけは地元産だからと言う帆立は絶品だった。お客は我々だったので、僕より少し上年くらいの板さんと話が弾む。今の一穂の職場近くで修行をしたとかで、ローカルな話になった。秋田出身でとにかく何でも東京に出たくて、東京の友だちからたまたま寿司屋にならないかと誘われたので修行に入ったけれど、実は寿司屋の修行を始めるまで寿司を食べたことがなかったと言うからびっくり。飾らない人柄がそのまま店の雰囲気になっていて気に入った。
翌朝早く、日の出前の空がきれいだった。今日は書家の福瀬餓鬼先生、ピアノの菅さんとお会いすることにしている。豊橋でもお会いしている篠田さんの喫茶『あかなら』に集合という話になっている。楽しみ。

昨日はとても暖かく初夏のような気温になったけれど、朝はやはり寒く一面霜が降りている。

『あかなら』で楽しくおしゃべりしたあと、再会を約束して皆さんと別れた。空港へ向かう前に食事をしようと、近くのレストランに入る。カレーがおいしそうだったので、一穂は壺焼きカレー、僕はカレードリアにする。
楽しく過ごした休暇はあっと言う間に終わってしまったけれど、大いに楽しむことができた。この先のこともいろいろ考える時間があったから、有意義だった。

MY FAMILY &
PHILHARMONIEKAMMERENSEMBLE
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