レミくん MEMORY

1996.12.14〜2009.10.27 12年と10ヶ月余り、我が家に計り知れない幸せを与えてくれたレミくんへ…感謝を込めて

古い写真を探しながら、思い出を綴ってみたくなりました。


レミは全く病気知らずの元気な子だった。ただいつの頃からか眉間におできができた。でもお医者さまに見ていただいたら特に悪いものじゃないって。だから気にしないことにした。誰かに聞かれたら、『角が生えるんだ。僕は一角獣になるんだもん』と答えることにした。

特に痛がるとか痒がることもなく、でも良くなるでもなく何年か過ぎた。この年(2009年)の夏、それがにわかに大きくなってきた。それに伴って食欲が落ちていった。もともとスマートな体型だったけど、明らかに痩せてきた。病院で診ていただいたら、例のおできに悪い細胞が出始めていた。食欲が落ちたのもそのせいだろうと。もう12歳という年齢で場所も場所だから手術というのも難しい。何とか薬で抑えようとしたけれど、なかなか薬も飲みたがらないし、ご飯に混ぜるとご飯も食べなくなった。

夏休みに山荘へ行ったときにはおできが目と同じくらい大きな噴火口になっていた。じゅくじゅくとして痛々しかった。
山荘コンサートの準備をしていた頃は元気がなく、練習している我々の足下にひっくり返って寝てばかりいた。
放って置いたらきっと膿や出血で無惨に顔が汚れたと思う。でもヴィヴォがしょっちゅうレミのことを気にして、少しでもおできの周りが汚れてくると舐めてきれいにしてくれた。だからレミはいつもきれいな顔でいられたし、ヴィヴォが舐めるのを気持ちよさそうにされるままになっていたんだ。
ヴィヴォの舐め治療はほんとに熱心だった。まるで母犬が子犬を舐め回すかのように飽かず世話をした。おかげでにわかに元気を回復してきたし、食欲が出てきた。体力を取り戻そうという本能か、勢いよく食べるようになった。9月にカルマンで山荘へ行った。そのころにはおできがだいぶ小さくなって、じゅくじゅくと赤く腫れ上がっていたところが色あせて乾いてきたし毛も生えてきた。
散歩も喜んでした。ただペースはゆっくり、あまりたくさんは歩かせないようにした。何度となく来て過ごした山荘はレミの大好きな場所だった。ここへ来れば自由に走り回ることもできたし、冬は新雪に埋もれながら駆け回ることもあったっけ。

また来たいね。そう思ったけど…これが最後になった。
つづく
MY FAMILY &
PHILHARMONIEKAMMERENSEMBLE