乗馬日記
夢だった乗馬…ついに現実に!富士の山荘の直ぐ近く、Paddy Fieldに入会。


2006年9月28〜29日 憧れのカウボーイ

…小さいときから漠然と憧れていた。でも現実からは遥か遠くにあった。ローハイドやララミー牧場が大好きで、おもちゃのピストルを腰に付け、首にスカーフを巻いただけでカウボーイになったような気になったんだ。そういえばカウボーイハットは無かったなぁ。麦わら帽子のてっぺんを潰して鍔を反り返らせるとそんな格好になるけど、やっぱり麦わらじゃぁだめだぁ…ほんとのカウボーイハットが欲しいなぁ。あのズボンにくっつけてる皮のブカブカしたのもかっこいいよな。歩くとガチャガチャいう拍車もいいねぇ…でもせいぜい考えるのはその程度、カウボーイの格好で馬に乗るなんてありえない。カウボーイごっこした日は、今夜はカウボーイになってかっこよく馬に乗ってる夢みたいなぁ…くらいに思っていた。

でも全然馬に乗ったことがなかった訳じゃあないんだ。小さい頃よく冬の榛名湖に家族で行ってアイススケートをした。あのころ榛名湖はしっかり凍って、我々がスケートをしてるそばで氷に穴開けてワカサギ釣りをしてる人もいた。スケートは楽しかったけど、もう一つの楽しみは馬だった。馬子が牽いて一周り歩くだけで一日スケートするより高かったかも知れないけど、1回じゃ満足できないで一周りしてきたらもう一回とせがんだ。たぶん乗せてもらえなかったと思うけど…よく覚えてない。

一穂が小学校1年生の時、ふたりで富士山に登った。一穂もちゃんと自力でてっぺんまで行けたんだ。でも高山病でまいっちゃった。帰りに8合目の小屋で休ませてもらって、やっと元気を取り戻して下りてきたけど、6合で馬子に声かけられてつい5合までふたりで大きな馬に乗った。えらく高く取られたけど、一穂は喜んだ。それにそのときの馬は鞍無しだったから、馬の筋肉の動きが直接伝わってきた。そうだ、馬は生きてるんだ。機械じゃない…

一穂が高校に入った。学校は陣馬山の麓にあり、一穂は寮で生活を始めた。学校内には馬場があり、1年生の体育には乗馬がある。授業を見に行った。馬がなんだか身近になってきた気がした。ネットで乗馬クラブなんかもちょっと調べてみたり…うーむ、なんだかやってみたい気持ちが頭をもたげてきたぞ。

今年の夏休みの始め、北海道に行った。たくさんの馬を見た。海辺の乗馬クラブで体験乗馬をした。初めて馬子付きじゃない馬に乗った。これが決定的なきっかけになった。今度はまじめにネットで乗馬クラブを探した。そのうち気が付いた。なんだ、山荘のそばにいつも横を通ってる乗馬クラブがあるじゃない!決まった…
始めるからには長く続けたい。それにはやっぱり正会員にならないとな。それでママとふたりで申し込んだ。

初乗りの日は9月28日。前夜仕事のあと山荘まで来て泊まった。夏には見えなかった満天の星空が翌日の好天を約束してくれた。果たして翌朝は秋らしい最高の天気。

うれしくて寝てられない。早起きして日の出を見た。ここはもうすっかり秋。

少し寒いけど、外で朝ご飯にした。いつもはゆっくり時間をかける山荘の朝食だけど、そそくさと食べて出かけた。
9時過ぎに着いて、受付を済ませ、馬の準備ができるまで乗馬の基本のビデオを見ながら待つ。

ビデオで見る限り簡単そうに見えるけど…

さぁ、準備ができたみたいだ。

初乗りの馬はネリー。すごい美人ちゃんだ!
ママはアルバート。背の高い精悍な男の子。
それぞれに乗る馬が気に入って、さぁ、まずは馬場で講習だ。自分の馬を牽いて馬場の真ん中まで行く。馬を牽くのは初めてだけど、おとなしく付いてくる馬の息づかいが直ぐ耳元に感じられて、堪らなくかわいい。

インストラクターは高橋さん。はっきりした大きな声で指示を飛ばしてくれる。まず台を使って馬に乗る。まぁ、最初だから仕方ない。でも早く台なんか使わずに乗れるようになろう。
まずは常歩(なみあし)から。これは北海道でもやったから大丈夫。あのときより力まないで、手綱を持つ手も上に上がってこないで乗れてるかな。足がうまく鐙に収まっていてくれないのがまずい。足に力が入ってつま先が下がる。ほんとは踵が下がるのがいいんだって。なかなかそうならない。

続いて速歩(はやあし)。揺れ方が断然激しくなる。だけどまだ余裕あり。お尻がドスドス突かれる感じで結構痛い。ネリーは高橋さんの指示がよくわかっていて、常歩と速歩を切り替えるのもどうやらこちらの指示じゃなくて高橋さんの声にそのまま反応してるみたい。フェンスに沿ってなるべくぎりぎり(蹄跡=ていせき)を歩かせるんだけど、角が近くなると自分からどんどん曲がろうとしちゃう。まだまだ、もっとぎりぎりまで行くんだ。しばらくやってるうちにだんだんこちらの指示にも従ってくれるようになってきた。

次は軽速歩(けいはやあし)。馬の速歩のリズムに合わせて“立つ座る”の2拍子をやる。簡単そうでなかなか難しい。タイミングが合わないとカウンターをお尻にくらう。うまく合ってくると跳ね上げてもらってストンと鞍にお尻が落ちる。思わず口元が緩む。でも油断すると直ぐずれてきてお尻が痛い。

今日は最初だけどいろんなことを教わった。軽速歩はまだあんまりうまくないけど、繰り返し練習して早くマスターしたい。講習を終わって、お昼まで施設を案内してもらった。馬たちにもたくさん会った。これからいろんな馬に順に乗っていくのかな。よろしくね。

お昼のカレーライスを頂いて、一休みして、さぁ、いよいよ外乗、今度は福田さんに付いて三湖台まで行く。
県道を渡って農道をのんびり行く。ススキがすっかり開いている。いつも通ってる道からちょっと入っただけなのに、ここは全然知らない道。
国道を渡って紅葉台への登りにかかる。ものすごいでこぼこ道でかなり傾斜もあるけど、まだ車が上がれる道。木が茂った下をゆったり馬に揺られて登るのはいい気分。
紅葉台から先、三湖台への道はかなりたいへん。傾斜のきついでこぼこの登山道。道の真ん中が浸食されてV字に溝になってしかもズルズルにぬかるみになってる。ネリーもかなり滑りながら登った。馬は前後は強いけど横は意外に弱いんだって。下手をすると横倒しに転んじゃう。そうなったらただじゃ済まないよ。ネリーも怪我するし、岩の突き出た山道じゃこちらも放り出されたら命も危ない。なるべく真ん中を慎重に歩かせるようにと指示が出た。

何度かひやっ!としたけど何とか無事に三湖台に着いた。いい天気で富士山もてっぺんが見えた。向こうの方に本栖湖、直ぐ眼下に西湖が見える。三湖台っていうんだからもう一つの湖が見えたはずで、それは山中湖らしいけど、木が茂ってしまったので見えない。

下りはもっと緊張した。滑りやすい山道を馬に乗って下りると、視点が高いだけになかなか怖い。やっとの思いで紅葉台まで戻って、あとは大丈夫。のんびり林道を下ってきた。
無事に帰って来られた。お茶を飲みながらしばし休憩と反省会。まだうまく行かないことがたくさんあるけど、楽しみだ。月2回くらいは通えるかな。早く駈歩くらいまでできるようにというのが目標。

翌日はもう一度馬場で練習。昨日教わったことを思い出しながらやってみる。なんと言っても軽速歩が難しい。今朝の方が昨日よりタイミングが合いにくいや。おまけに慣れない動作と緊張であちこち筋肉痛だし膝も痛い。まぁ、ぼちぼちだな。いっぺんにやろうったて無理がある。

今日の馬はブルボン

ママはママとお誕生日が同じカーペット
初めての講習でお世話になった高橋さん。

ここのスタッフはみんなとても気持ちのいい方ばかり。これからもどうぞよろしくお願いします。



ページの最初にあるイラスト、オーケストラのスタッフで絵のうまいなべちゃんが描いて楽員が休憩するコーヒーサービスの所に張り出された。僕が乗馬を始めたことがオケ中に知れ渡った。
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