乗馬日記
夢だった乗馬…ついに現実に!富士の山荘の直ぐ近く、Paddy Fieldに入会。


2006年10月19−20日 爽快!駈歩 ! !

前夜山荘に来た。明日の楽しみに興奮気味だけど、早く休んでおこう。明日は早起きするぞ!
早朝、レミとヴィヴォを連れて散歩に出る。紅葉が進んで山荘の周りも秋の色が目に付くようになった。

10月も下旬にさしかかった富士はかなり冷え込んで、山荘では朝晩ストーブもつけるほどになった。早朝の富士山には山頂付近にわずかながら冠雪が見える(この写真じゃよくわかんないけど…)。
前回、1週間前のレッスンは我ながら急進歩だったと思った。常歩、軽速歩、正反撞、駈歩まで次々と教わって結構調子よくできたし…。でもいかにも未消化のまま飲み込んだ感は否めないな。頭で解ったつもりでも、体が自然に付いていくところまでになるにはひたすら練習を重ねるしかない。一週間イメージトレーニングをしながらそれぞれの動作や揺れを思い出していた。

軽速歩はやっぱりまだ難しいように思う。もっと楽に乗れなくちゃいけないよな。あれは楽に乗れて馬の負担も軽くするための乗り方だ。下手がやると自分もくたびれるし馬もかなり消耗するだろうなぁ。

今回やってみたいと思っていたのは、馬の手入れと馬具の装着。今まで全て用意してもらって乗るだけだったから、自分で馬にブラシしたり蹄の手入れをしたりしたらきっと馬をもっと身近に感じられるようになるだろう。馬も自分の世話をしてくれる人には親近感を覚えるんじゃないかな。鞍も自分で置いてみたい。頭絡(とうらく)や(はみ)も着けてみたいな。
馬房では馬たちが気持ちよさそうに朝の空気を楽しんでいる。今日我々を乗せてくれるのは誰かな。

10月19日 通算6鞍目。
高橋さん、おはようございます。よろしくお願いします。

僕はエドワード、ママはアルバート。エドワードとは初顔合わせ、アルバートはもうすっかりお馴染みだ。高橋さんに馬の手入れや馬具装着のことを話すと、彼もそのことを予定していたとのこと。じゃ、まずブラシから始めましょう。大きな馬の体はつやつやとしてとてもきれい。ブラシを首筋から肩、腹、背、尻、脚にかけていく。気持ちよさそうな馬の様子がかわいい。次に蹄の手入れ。脚の後ろ側の筋のような所をつまむようにすると脚を上げる。蹄鉄と蹄のくぼみに土がいっぱい詰まっているのを鉄爪(てっぴ)を使って掻き出す。無口頭絡から銜の付いた水勒(すいろく)への付け替えは、特に銜を噛ませるために口を開けさせるのが難しい。馬にとっては有り難くないことだから嫌がるのを口の端から指を入れて開けさせて素早く銜を噛ませる。歯に当たって入らなかったりするとこちらは焦るし馬はそっぽを向く。ごめんね、下手で…。高橋さんにやってもらって見ていると簡単そうなんだけど…これも練習だな。各ベルトを通すところに通し、留めるところを留めて準備ができた。馬場に牽いて行く。初めてのエドワードにちょっと緊張…。

今日も部班はエドワード、アルバートの順で輪乗り。4本のコーンの周りをまずは常歩でウォーミングアップ。あれぇ?エドワードの反応がなんだか鈍いなぁ。目が覚めてないのかな。すかさず高橋さんが、エドワードはもっと活発に!脚を使って!鞭一発!もう一発!今までネリーではこんなことはなかったからどうしたらいいのか…焦る。鞭はネリーでは持ったこともなかった。一度だけブルボンに乗ったときに持ったけど、一度使ったきりほとんど持っていただけだったから手加減がわからない。軽速歩もエドワードが調子を上げてくれないからこちらもリズムに乗れない。見かねて高橋さんがちょっと交替してくれたら…なんだ?エドワード、ちゃんと歩くじゃないか!寝ぼけてるんじゃない、甘く見られてるんだぁ!参ったなぁ…。気を取り直してもう一度乗る。あんまりちゃんと反応してくれるとは言い難いけど少しはましになってきたかな。軽速歩、正反撞、駈歩に続いて順次に方向を変える。コーンから中心を通ってS字を書くようにして輪乗りのまわる方向を変える。反応の伝わらないエドワードに対して今日のアルバートはやる気になってるらしい。ママが高橋さんに褒められる。僕はなんだか調子が出ないで、やたらに体が力んで早くも膝が少し痛み出してきた…。肩も腰もガビガビだぁ!とても辛い一鞍が終わったときは体中のあちこちがガタガタになっていた。
昼休み、パンを食べながら反省。うーむ、相手が生き物だということはなかなか難しいなぁ。甘く見られたのは明らかだけど、こっちに経験が無くて馬はベテランなんだ、空威張りしたってだめだよな。もっと慣れて自然に自信がつけば馬もそれなりに認めて従ってくれるようになるだろう…。

馬場ではそこそこご年輩のご夫婦が揃ってレッスンを受けている。力まずのんびりといい感じ。午後は僕も力まないで乗るように心がけよう。

1時過ぎから2鞍目のレッスン。僕の馬はリボンに変わり、ママはアルバート。もうママとアルバートはすっかりいいペアになってる。僕のリボンちゃんはどうかな。僕は颯爽とリボンの騎士になれるだろうか…。
午前中から調子のよかったアルバートが先頭、リボンがあとへ続いて部班。アルバートはいつもあとからだったので、ママを乗せてからは初めての先頭。先頭はスピードも方向もしっかりリードしなければいけない。馬は本来群れで行動するから、後続は前がやるように付いて行こうとするんだ。ママが乗るところは今まであまり見えなかったけど、今度はよく見える。なかなかかっこいいなぁ。うむ、リボンもなかなかと反応がいいや。常歩、軽速歩、正反撞、駈歩まで順調だな。蹄跡から半巻きで方向が変わるのを初めてやった。今までより小さく輪を回るのでスピードを維持しながら馬に的確に方向を示すようにする。順次に半巻きでは後続は先頭に続いていけばいい。各個に半巻きとなると同時にその場で半巻きをするので部班の順番が入れ替わる。今までどんな動作切り替えにしても、こちらの合図というより高橋さんの声に反応しているような感じがしていた。高橋さんの、次は軽速歩!とか、常歩!とか声が掛かるとこちらがなにもしないうちに馬は反応していた。今回高橋さんは静かに、それでは次の偶角から軽速歩にしましょう…とか、その先のドラム缶の所から順次半巻きにします…とか、前もって次の行動を支持するだけ。そうなると自分で頃合いを見て合図を出さないといけない。(きゃく)や手綱、鞭、舌鼓(ぜっこ)による扶助(ふじょ)をうまく出せたかは、馬がそれに直ぐ正しく反応するかで解る。リボンはなかなかよく反応してくれた。

初めてかなりひやっ!とする場面があった。リボンの動きにも慣れ、だいぶ調子よく乗れるようになっていた。軽速歩で蹄跡を回っていたとき、馬場の内側で別の会員さんがかなりなスピードで乗っていた。それが少し気になっていたこともあった。またリボンのスピードがかなり出ていて少し押さえた方がいいかなと思っていたが、実際には少しコントロールの許容範囲を超えているなというような気後れがあったと思う。なんかの弾みでリボンが急停止した!思わず体が前に落ちそうになった。首につかまろうとしたらリボンが首を下げてしまった。うわー、前になにもない!どこにどうつかまったのか解らないけれど、何とか落ちないで済んだ。高橋さんもひやっとしたと言ったくらい危なかったらしい。止めよう、あるいは速度を落とそうというときに、まずは前傾にならないこと、手綱を手で引かずに体重を後ろへ傾けるように…この注意は肝に銘じた。

初の落馬未遂で一気に体中の神経が研ぎ澄まされた感じがした。ここで止めるわけにはいかない。あと一鞍、お願いします。

1時間の休憩の後、そろそろ陽の傾いて来た頃、今日の3鞍目を始める。他の会員さんも皆引き上げ、残ったのは我々だけになった。馬場を全部使って広々としたレッスン。馬は引き続きリボンとアルバート。各歩調の切り替えと方向のコントロールを練習した。広い馬場、夕暮れ近い空の色、すっかり気持ちの通じ合ったリボンの背に乗って受ける風の心地よさ。広い馬場ではなんと言っても駈歩が気分いい。馬に乗ってるという実感がある。バランスはずいぶん取れるようになったと思う。脚をどう使ったらいいのか、たぶん何かあるはずだと思ったら、最後に高橋さんがそのことに少し触れた。パカラッ、パカラッ…のラッの時にすこし脚を使って体を浮かすようにして反撞を吸収する。そういえばなんかそれらしいことを自分なりにやっている気がする。ときどきすごく楽だなぁと感じるときがあるのはそれがうまく行ったときだ。明日はそのあたりを確認しよう。

高橋さん、今日も充実したレッスンをありがとうございました。心地よい疲労と満足感に浸りながら山荘に帰る。
翌朝、いつものことながらヴィヴォが早くから騒いで目が覚めた。何となく明るくはなっていたので起きることにした。空が朝焼けのピンクですばらしくきれい。よくヴィヴォのおかげで早朝の美しい景色に出会えるんだ。レミとヴィヴォを連れて散歩に出る。この夏以来、別荘地の中でもしばしば鹿に出会った。いつもの散歩コースにも一箇所、道の左右に獣道があり、何かが道を横断するに違いない場所がある。今朝もそこを通ってみたが鹿は見かけなかった。一回りして帰ってきたとき…いた!うちの直ぐ隣の所に。大急ぎでカメラを向けた。ついに撮れた!
10月20日 通算9鞍目。
今日は高橋さんがお休みで、初めて萩原さんの指導を受ける。よろしくお願いします。

まずは昨日最初に教わった馬具装着のうち無口頭絡から銜の付いた水勒の装着をやってみる。アルバート、おはよう!

頭下げてね、はい、いい子ね。

あれ?どうなってるのかな…?

ウウ…、ハヤクシテ!

口開けて!ほら、アルバート、お口!

アゥゥ…、メイワク…

銜がなかなか入らないや…。アルバート、もう少しお口開けてよ、お願い!

ンガァ…メイワク!
アルバートに続いてリボンも何とか水勒の装着ができた。ごめんね、手際が悪くて。段々上手になるから。

部班はリボン、アルバート。常歩で調子を上げる。常歩を活発にしようと脚をせっせと当てると速歩になってしまう。そうならないためにはゆっくりとおおらかに蹴るといいらしい。反対に速歩にしたければとんとんと蹴りを入れる。うん、なるほど。早めの常歩から軽速歩へ。馬の神経を集中させるようにタイミングよく合図を出す。そうそう、その調子。

軽速歩はずいぶんタイミングが合ってきた。回を重ねるごとに楽にリズムに乗れるようになる。昨日高橋さんから足首の動きに無駄があると注意された。常に踵が下がるように。ときどき力んで爪先が下がるのを直さなきゃ。腕が上がるのもなかなか直らない悪い癖だなぁ。肩が上がるのかな?

駈歩はいいねぇ。揺れにはずいぶん慣れたな。昨日の最後に高橋さんが言ってたパカラッ、パカラッ…のラで脚を使うのもなんかできてきたみたいだ。楽だし安定する…。
それぞれの歩調にはずいぶん慣れた気がする。切り替えもスムーズにできるようになった。

一段落というところでのんびり常歩で蹄跡を歩かせながら、馬上体操。馬は自分で前を見て蹄跡を歩いてくれるから、手綱をホーンに引っかけて腕を上げたり下げたり回したり…脚も鐙からはずしてぶらんとさせて、足首を回したり足首を手で持って膝を曲げたり…、また上体を反らして空を見たり、体をひねって手で馬のお尻を触ったり(リボンちゃんのお尻は暖かくて気持ちいい…)、バランスをとる練習にもなるし実際体がほぐれて楽になるんだ。

さて、今度は方向のコントロールのため、斜め手前変換や半巻き、輪乗りをする。輪乗りは今まで4本のコーンを立てて回ったけれど、今度は印は一つだけ。その1点を含む円周を回る練習。図形をきれいに描くのは難しい。でも、要は自分が描く図形のイメージを確実に持つことだ。馬を動かすのはそれほど難しい訳じゃない…かな?
引き続き昼休みの前に気分転換、外乗に行くことにした。ガイドはカオリンさんこと松永さん。初日に行った三湖台と途中までは同じコース。カオリンさんと愛馬ルパンはいいコンビ。どっちも食いしん坊なんだって。さりげなく道草を食うルパン、話が直ぐ食べ物に向くカオリンさん…。

木曽馬牧場を過ぎて左の東海自然歩道を紅葉台へ上がる。かなり急な登山道だけど、三湖台の時より道幅があるのと乾いているから歩きやすい。短いコースなのでじきに紅葉台に着いた。

途中の農道も山道も紅葉が始まっていた。これから日一日と色が変わっていくんだな。今まで富士の山荘には夏以外なかなか来られなかったけど、これからはそれぞれの季節に来て自然の変化を楽しもう…。
紅葉台の樹の間から見事な富士山が見えた。ほら、てっぺんの冠雪も。やがてもっとたくさんの雪に覆われるんだ。おや、右下の方にパディが見えるじゃない!赤い三角屋根、広い馬場、緑の屋根の厩舎…今やとっても親しさを感じるようになったパディ。

帰りはゆっくり下って、農道では初めて外乗での駈歩もした。馬場と違ってもっと自然の中でする駈歩は格別の気分だった。これからもっとどんどん乗って、いずれはエンデュランス参加の夢も実現したいな。

1時間ほど休んで、最後に仕上げの一鞍。外乗で気分一新したせいか、全ての動作がとても楽に気分良く乗れた。あぁ、楽しかった。

最後によく走ってくれたリボンとアルバートにありがとうをして、鞍と水勒をはずし、丁寧にブラシを掛け、蹄の掃除。顔もきれいに拭いてあげたらとても気持ちよさそう。アルバートはママにお耳やお鼻も拭いてもらって一段といい男になった。厩舎に戻ると早速お水を飲んだり草を食べたり…、今日は一日お疲れさま。ゆっくり休んでね。

始めたのが9月28日、一月足らずで通算10鞍と外乗2回、すごい勢いでここまで来た。仕事の忙しいシーズンはそんなには来られないかも知れないけど、できるだけ頻繁に来て続けたいな。

今日は萩原さん、カオリンさん、ありがとうございました。今度は少し間が空いて来月10日に来ます。
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