乗馬日記
夢だった乗馬…ついに現実に!富士の山荘の直ぐ近く、Paddy Fieldに入会。


2006年11月10日 秋を駈ける !

前日、三島市長泉で室内楽の本番があった。行きがけに、以前子供たちのために演奏をしたことのある三島の恵明学園に寄って行った。小中学生は学校に行っている時間だったから前に一緒に遊んだ子たちには会えなかったけれども、小さい就学前の子供たちとは新たに親しくなった。ひとしきり遊んだあと一緒にお昼を食べた。お弁当を持っていったけれど、みんなと同じご飯も頂いてしまった。ヴィヴォと髭のおじさんはいつもここでは歓迎してもらえる。

長泉町のベルフォーレ開館10周年記念コンサートは全モーツァルトプロ。ピアノトリオK564、弦楽四重奏曲『狩』と『不協和音』、ピアノカルテットト短調、たっぷり正味90分の重みは演奏者には厳しかったけれど、いい演奏会だったと思う。

終わってから恵明学園の加藤園長先生とピアノの菅さん、企画の小坂さん他数名の親しい方と楽しいひとときを持った。その晩は恵明学園に泊めて頂き、翌朝のご飯まで頂いてしまった。

朝の早い数人の中学生と一緒に食事を済ませ、6時半にお暇して国道1号線を沼津へ、朝の混雑と少し道を間違えたせいで東名沼津ICまで時間がかかってしまったけれど、乗ってからはスイスイと富士ICまで行き、西富士道路、国道139号線、県道71号線でパディフィールドを目指す。途中、前回持ち帰った洗濯物などを置きに山荘に寄ったが、予定通り9時少し前にパディに着いた。

ママは東京から今朝早く出てきてパディで落ち合うことになっているけれど、まだ着いていない。

前回は頭の方にほんの少しだけの冠雪だった富士山、さすがに雪の範囲が下へも広がってきた。日増しに冬の厳しい表情へと変わっていく。
ママが来る前に先に着替えをして準備をする。

今日の馬はカーペット。ママとお誕生日が同じ5月8日生まれ、ママは一度乗ったけど僕は初めて。ネリーブルボンエドワードリボンに次いで5頭目。馬房で無口頭絡を付けて牽いて来る。ブラシを掛け鉄爪で蹄の手入れをしてから鞍を置き水勒を付ける。前回はまだうまくできなかった馬具の装着は銜も含めて結構うまく行った。ちょっとこつが解ったかな。後ろではいつものアルバートがママの到着を待っている。

あ、来た来た!休みを取ってドライブしてひょっこりやってきた義弟のミニとママのミニがかわいく並んでいる。
前回から3週間空いてしまった。その間に一穂の学校の父母の会乗馬体験で一度乗りはしたけれど、ほんの短い時間だったから今日は久々で楽しみだ。エドワードで苦労した経験から今日のカーペットに対しても少し不安がある。でも思い切っていこう。

高橋さんから今日のレッスンメニューを聞く。とにかく快進撃してきたから少し先を急ぐより慣れること。ちょっと長く間が空いたし、まずはリズムを取り戻そう。
ゆっくりと常歩で蹄跡を回るカーペットと僕。お互いの様子を見合う。お互い少し緊張気味?
ママはすっかり仲良しになってるアルバートに、おはよう!
馬上の表情も明るいママ。格好もなかなかいいじゃない?とても一月そこそこの初心者には見えない。
カーペット、アルバートの順で部班。蹄跡を常歩で。今日はすいていて馬場を広々と使える。朝の空気が気持ちいい。

昨日の本番がきつかったせいで、何となくからだが堅くて疲れもあるなぁ。
カーペットはときどきこちらの扶助を取り違えるのか、あるいは反抗するのか、指示に従わないときがある。進めの合図に反応しなかったり、常歩から速歩にしようとして脚を使うと却って停まってしまったり…そんなとき高橋さんはカーペットが従うまで脚や鞭を使って扶助を出し続けるようにと言うけれど、これがなかなかできない。

馬にしてみれば別に反抗しようと思っているわけではなくて、どうしたらいいのかはっきり理解できていないんだろう。脚にしても不必要に使いすぎてメリハリが無くなっているみたい。ここぞというときにはっきりそうと解るように使って、それ以外にはあまり使わないようにするんだな。

馬をこちらのコントロールの下に置くこと、これはとても大切なこと。今は歩かせようとしても歩かない、走らせようとすると停まる、というようなことだからまだ危険はない。でももしこれが反対だったら…。停まろうと思うのに停まらない、勝手にどんどん加速する、というようなコントロール不能になったらたいへんだ。終いに振り落とされて馬に笑われて完敗!なんてことになりかねない。
偶角で半巻きの練習。速度を落とさず行きたい方向に馬を向ける。ネリーやリボンはよく言うとおりに動いてくれたけど、カーペットはなかなか難しい。エドワードほどじゃないにしてもカーペットもあまり素直には従ってくれない。今のところ女の子の方が僕には優しいみたい…。

軽速歩はまあまあうまくいく。でもそれを維持したままの半巻きとなるとだめだ。小さく輪を描こうとしてつい手綱を引いてしまってるのかなぁ?すぐ停まってしまうんだ。

半巻きの時はあまり輪を小さく描きすぎるとうまくいかない。少し輪が大きめでも、スピードを落とさずリズムを変えずに回れる方がいい。後ろは特に前の馬より少し大回りするくらいに輪を描く方がいい。馬が近道をしようとすると歩調が変わってしまう。

何か次に合図を出してしようと思うとき、少し前からこちらに注意を向けるようにする。たとえば常歩から速歩にするというように一段階変えるんでも、常歩がぼんやりトロトロしてたら脚なり鞭で少ししゃきっとした常歩にしておくと速歩に移りやすい。まして一段飛ばして駈歩にするときなどはなおさらその必要があるらしい。
カーペットは駈歩になると断然調子がいい。一旦走り始めるといいリズムで走ってくれる。このリズムにはずいぶん慣れたから、乗っていて楽だしとてもいい気分。しばしば後ろのアルバートを引き離してしまった。

部班においては後ろはなるべく前に付いていかなければいけない。なぜなら馬はもともと群れで行動するから、距離が離れたら突然スピードを上げて追いつこうとすることがあるからだそうだ。どんなに馬が走ってもあわてずコントロールできれば問題ないけれど、突然自分の思うより速く走られてあわてたら危ない。前を行く馬も後ろを意識していないといけないということか。

ついついいい気分で走ってしまうけれど、広い馬場を駈歩で乗るのはやはり楽しい。まして外乗での駈歩はほんとに気分いいんだ。前回ほんの少しではあったけれど農道で駈歩したのが忘れられない。エンデュランスのトレーニングコースに出られるようになりたいなぁ。

この日の2鞍目は部班の順番を変えてアルバート、カーペットで始めた。カーペットは普段あまり先頭はしないそうで、そういえばなるほど歩き始めなどは先頭より2番手の方がスムーズだった。でも駈歩になるとアルバートより速くてすぐに追いついてつっかえてしまい速歩になってしまう。アルバートは悠然と駈歩をしているのにカーペットにはそれをさせることができない。しばらく速歩(正反撞)で距離を離してまた駈歩にするのだけれど、駈歩になったらまたすぐに追いついてしまう。引き離されるのも辛かろうけど、スピードを抑えるのも難しい。自分のペースで走れないからか、なんだかリズムも狂って1鞍目よりお尻が痛く感じた。

3鞍目は我々より経験の少ない方が2人蹄跡を使って練習していたので、内側でコーンを使った輪乗りでの練習になった。順番はまたカーペットが前。コーンの外側1mくらいを一定の曲線で輪を描くようにするというが、ときどき輪がいびつになる。常にカーヴを描いているから馬にとってはあまり楽ではないらしい。しかしそこで正確な方向、スピードのコントロールを練習するのは効果的なんだろう。

ここでもカーペットを思うようにコントロールできたとは言えないなぁ。特にスピードコントロールがまずい。駈歩ではやはり速すぎてアルバートが周回遅れになってつっかえてしまい速歩になってしまった。
今日はなんだかずっとカーペットと戦っていたような気がする。ずいぶん鞭も使ったし脚もずいぶんぼこぼこ使った。もっと効果的なタイミングでメリハリをつけた扶助でないといけなかった。カーペットにはこちらの意志が伝わらず、いらいらさせ反抗的な気分にさせたのかも知れない。ときどき首を振って抗議するような動作もあった。

馬に的確な扶助を送り、それが通じたときの馬の反応を見逃さず、よしよしそれでいいんだということを伝えてやれたら馬との信頼関係が成立するんだろうな。そうしたらコントロールはずっとしやすくなると思う。

このところいろいろな馬を体験して、個性の違いにコントロールの難しさを痛感してきた。パディには35頭の馬がいるから、まだまだ知らない馬の方がはるかに多い。少しずついろいろな馬に当たるうちに、それらの違いや共通点が感じられて対処もできるようになりたい。

『戦い』終えて水勒をはずし鞍を下ろす。汗をかいた背中を拭き、ブラシを掛け、蹄の泥を落とし、タオルで顔も丹念に拭いてやる。されるままに気持ちよさそうにしているカーペットと僕の間にはさっきまでの緊張した関係はなくなっていた。

(通算11〜13鞍)
HPを作りながらカーペットのページを見たら、いつもおとなしくて心優しいお父さん的存在って書いてある。今日のカーペットは少し違ったなぁ。馬もその日の機嫌があるんだろうけど、やっぱり気持ちを通じ合わせることの難しさを感じたな。そして『メリハリのある的確な扶助』が今回のポイントだ。カーペットの得意はエンデュランスだって。40kmを完走したエンデュランス常連馬の彼を乗りこなせるようになって、やがて僕もエンデュランスに出られるようになりたいなぁ。そういえば今まで乗った馬たちはみんなエンデュランスが得意で競技会の経験馬ばっかり。エンデュランスを夢見る僕への高橋さんの配慮かな。
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