乗馬日記
夢だった乗馬…ついに現実に!富士の山荘の直ぐ近く、Paddy Fieldに入会。


2006年12月7日 痛みを快感に転じて

前回、最後の一鞍で跳ね上げられたお尻が鞍の硬いところに落ちて強打した。せっかく調子よく乗っていたのに、、、すばらしいお天気で最高の外乗をしてきたところだったのに、、、初めて拍車をつけてかっこよく乗るはずだったのに、、、くそ!あの一撃は効いたぜ。ジュリアンのペースが(ばーちゃんのくせに)やけに速かったんだ。それに比べてこっちはいい加減くたびれて、ひざも腰も痛くなり始めてた。やる気はあったのに体が付いて行かなかったんだな。ママが軽快にリボンを走らせているのを恨めしく見ながらほとんど並歩しかできなかった。
今日の僕の馬はブルボン、ママはエドワード。さぁ、気分よく今日は走ってやるぞぉ。まずはいつものように並歩から。蹄跡を回りながらブルボンと心を通わせる。体をほぐしながら反撞のリズムを掴む。今日の目標はなんと言っても前回最後に味わった屈辱を晴らすこと、つまり駈歩をもっと飛び上がらずにできるようにすることだ。あのお尻に食らった痛みは忘れないぞ。

軽速歩を最初に教わったとき、すぐうちで乗馬の本を見て復習した。そのとき気に掛かったことの一つに『手前を変える』というのがあった。どうも軽速歩の時にどっちの前肢が地面に着いたときに立つというのがあるらしい。馬場で回っているときの向きによって変わるということだな、と思って次の時に高橋さんに聞いたら、まだそれは気にしなくていいと言われた。つまりまだろくに馬のリズムも掴めないうちからそんなことを気にする必要はないよ、ということ。それもそうだと思いつつ、実は結構気になっていた。だから密かに(と言っても高橋さんはきっと見ていたに違いないけど)ときどきやってみていた。つまり2拍子で立つ・立つ・をしていて、変えたいときに立つ・立つ・立つ・・立つ・というように呼吸を計って3拍子を挟めば左右の前肢が逆転する。今日はこれを正式に習った。問題は今馬の前肢がどうなっているかを知ること。前を見ていると揺れだけではなかなかわからない。仕方がないからちょっと馬の肩越しに盗み見る。内側の前肢が地面に着くタイミングに合わせて立つ・立つ・を言ってみる。それに合わせて動作を始める。あるいはとりあえず動作を初めてから手前が正しいかを見て、違っていたら3拍子を挟んで修正する。なに、二つに一つが正しいんだからそう難しくはないさ。変拍子は仕事柄抵抗がないんでね。

軽速歩、正反撞と調子を上げいよいよ駈歩。高橋さんが僕の姿勢を見てもう少し重心を前へと指示をくれた。あれ?確か駈歩は少し後に反り気味でいいんじゃなかったっけな?問いただすと(もちろんもう少し丁寧な言葉でお伺いしたけど)、初歩の段階ではそれでいいけれどだんだん慣れてきたら少し重心は前にとのこと。初歩と今とどこが違うのかな?揺れに慣れたから怖くない、スピードが上がった、力みもだいぶ抜けてきた、、、なるほど、そうか!この前のGONN ! は重心が後ろへ下がっていたところで跳ね上げられたからだな。スピードが出ててやや気後れして余計に体が後に傾いていた。そこでジュリアンがご機嫌に大きく跳ねたもんだから、飛び上がったお尻は後の硬いところに着地したんだ。

重心を前へ。うーむ、どうもまっすぐに背筋を伸ばしたままでは前傾姿勢は無理がある。ここで急に止まられたら前にポロリじゃないか。そこで少しばかり上体を前にかがめるようにしてみた。おや?なかなかいいんじゃないかな?楽だしバランスも取りやすいぞ。そう言えば庭田さんが乗ってる姿の印象は少しばかり猫背じゃなかったか?いつも必死に前に出していた腕の力も自然に抜けて当たり前にそこにあるような気がする。もしかしてとてもいいポイントを掴んだかも知れないぞ。

というわけでなんだか嘘みたいに駈歩が楽になった。駈歩はまさに乗馬の快感。目標はあっという間に達成された(気がした)。うれしくなってこの日もいい気分で3鞍乗った。あのお尻の痛みがヒントになって今日の進展があったんだ。気持ちよく疲れて今日の乗馬を終えた。
馬場では高橋さんがnakadaiさんに高度なテクニックを指導していた。スピードに乗った駈歩から一瞬にして停止したり、その場でくるくる回ったり、、、いずれも競技会で求められる技だ。
わが師匠高橋さんはいくつもの賞をとっている名手、庭田さんが手塩にかけて育てた愛弟子。それは見事なんだ。馬にいつどんな合図をしたのかほとんどわからない。だけど馬は実に的確に動作をする。駈歩はほとんど上下動がないみたいだ。一瞬でスピードに乗りスライドするかのように走って突然砂煙を上げて止まる。うーむ、かっこいいなぁ。以下、その華麗な技のほんの一部。

さりげなく迫力の走り。

一瞬にして砂煙とともに停止。

軸になる後ろ足は全く一つ所を動かずにくるくるその場回転。

どうだ!  はぁ、おみごと!!!
この日最後の会員さんのレッスンを終えた庭田さんに犬たちがじゃれている。クイとモモだ。広い馬場を思い切り駆け回る彼らに庭田さんがポケットから何か出して与える。なんともいい光景だな。あぁ、今日も楽しかった。あったかい気分になってパディをあとにした。

僕は通算24鞍、ママは21鞍。乗った馬の数は変わらず僕が8頭、ママが7頭。
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