乗馬日記
夢だった乗馬…ついに現実に!富士の山荘の直ぐ近く、Paddy Fieldに入会。


2006年12月26日 天を駈ける賢さんへ

今月7日にパディで駈歩の画期的進歩を遂げたと自己評価して満足感に浸って帰宅したほんの2日後の夜、寝る前にいつものようにメールのチェックをした。そこにパディからの信じられない報告が入っていた。パディフィールドの代表取締役庭田賢さんが9日早朝に他界した。そんな、、、だってつい一昨日あんなに元気だったじゃないか。いったい何があったんだ?何もわからないまま、ただいろんな思いが頭の中を駆け巡った。千尋さんのこと、パディのこと、高橋さんたちスタッフのこと、馬たちのこと、、、これからどうなるんだろう?せっかく楽しくやっていたのに。それから数日の間、仕事をしていてもいつも頭のどこかで考えていた。命のはかなさ、人生いつ何が起きるかわからない。
賢さんは僕と同い年。古い車が好きで、初めて会員申し込みのためにパディに行った日に受付にいて、いきなり『外のカルマンはお宅のですか』と聞いてくれた。なかなか僕の車を見てすぐカルマンとわかってくれる人が少なくなった今、うれしかった。初乗りに行った9月28日、乗る馬の準備ができるまでの間に福田さんがコーヒーをサービスしてくれて、いろいろ話を聞いたりビデオを見たりしていたときに、さりげなくやって来てアメリカのウェスタン競技会のことや、それに行ったついでにいろいろと馬具やウェアなどを買ってくる話などを聞かせてくれた。
いくらか乗れるようになってきた頃、10月くらいかな、賢さんが我々に『なんでそんなに姿勢がいいんですか』と聞いた。ママは『そんなことありません』とへりくだったけれど、僕は『楽器を弾く姿勢と同じなんです』と答えた。そしたら賢さん、『じゃぁ僕も楽器が弾けるようになるかな』って言った。
いつも高橋さんのレッスンを受けていたけれど、11月23日は初めて賢さんのレッスンだった。それまで部班でやってきたが、初めて各個で馬を操った。馬の動作をコントロールするための呼吸のようなデリケートな部分にふと気づかせてもらったように思う。ときどきは何か教えて欲しいと思ったのに…最初で最後のレッスンだった。
今日は一穂が冬休みに入って最初の僕らの休み。初めて家族3人で一緒に乗ろうと予約をしていたがあいにくの雨。しかもかなりの降りになった。でも我々は賢さんにお線香を上げるため、千尋さんにお悔やみを言うためにパディに来た。思いのほか明るく迎えてくれた千尋さんに胸が痛んだ。でもちょっとほっとした。賢さんがいつもみんなの乗馬を眺めていたサロンの隅に、まさに賢さんがみんなの様子を眺めている姿の写真が小さく飾ってあった。お線香を上げ、ますます激しく降ってくる雨に打たれる馬場を見ながら、事の次第を千尋さんから伺った。涙も枯れたと言う千尋さんの話に、『何で一人先に逝ってしまったの!』という千尋さんの思いが痛いほど感じられた。
今はきっと天国で馬を走らせているのかな。僕たちはパディにこれからも通ってうんと馬に乗って楽しもうと思います。スタッフも千尋さんを中心にみんなで力を合わせて頑張って行くでしょう。天国のサロンから見ていてくださいね。





2006年10月12日 新馬スムーザーを調教する庭田賢さん
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