乗馬日記
夢だった乗馬…ついに現実に!富士の山荘の直ぐ近く、Paddy Fieldに入会。


2007年3月15日、16日 ステップアップ!

昨日は明野のSunny Fieldで楽しく外乗をしたあと山中湖まで来た。富士山荘がたまたま義兄が使う予定と重なったけれど、パディのメンバーズウィークを逃したくなかったので、少し贅沢ではあるけれど1泊はママの勤める聖徳学園のセミナーハウス山中湖荘に、もう1泊はパディのロッジに泊まることにした。

朝ご飯前に散歩に出た。山中湖から見る富士山はいつもとは違って見える。実に姿形がよく堂々としている。
表通りから少し中へ入ったところはとても閑静な高級別荘地。立派なロッジ風の別荘は見ながら散歩するだけでも楽しい。

ちょっと、いや、かなり羨ましい・・・
山中湖畔にて。『ねぇ、パパ・・・』なに?『ねぇ、ってばぁ!』だからなんだってばさ。 レミくんもお写真撮るからね。『ボクはパパの陰でいい・・・』『ボクはこっち!』あ、そぉ・・・
聖徳学園の山中湖荘には去年の夏に声楽科の合宿にママが伴奏で加わったときに僕も飛び入りで来て泊まった。感じのいい施設で、スタッフは何となく家族的で親しさがある。お風呂も気持ちよく、部屋も清潔でゆったりしていて快適。なんと言っても大学職員は安く使えるから(家族も割引になるし)有り難いんだ。
この施設は食事がとてもおいしく、量もたっぷり。ほとんど2食分と言っても過言ではない!

昨夜の食卓。和食の分だけでも充分豪華なところへ、グラタン、ステーキまで付く。もちろん、ご飯、おつゆはお代わり自由。お茶も、食後のコーヒーまで、サービス満点以上だ。
朝だってすごぉい。これが晩ご飯と言ってもいいくらいたっぷりなおかず。オケの旅行で泊まるビジネスホテルなんかだと、右端の小鉢だけくらいだもんなぁ。まぁ、せいぜいそれに生卵くらいは付くか。
夜もたらふくマンマ、朝もしっかりご馳走いただいて重たいお腹をひっさげてパディへ赴く。今日は誰に乗るのかな。重くてごめんね。

着いてみると今日の馬場はいいぞ!しっかり乾いて砂地になってる。前回は田圃だったからなぁ。

おっ!久しぶりの高橋さんの元気な姿を馬場に見つけて、わーぃ、お帰りなさーい。なんか、非常にうれしいんだけど・・・

『今日は奥さんはチャーリーに乗ってもらいます。』わ、ママ、初めてチャーリーだね。アルバートのお隣の厩舎でいつもおとなしくしてるいい子だ。アルバートがながーい顔伸ばしてチャーリーのとこの干し草食べても文句言わないし・・・

で、僕は?誰に乗るんですか?
『黒川サンは今日はBJに乗ってもらいます。』えっ!ビビビBJ?ほ、ほんとですか?

なぜか少しばかり緊張・・・BJと聞いて、なんか今までの馬たちとはちょっと違うような予感。実はこのときはまだそのことがよくは解ってなかったんだけど・・・
久しぶりの高橋さんだけど、なんか初めから気合いが違うなぁ。馬を選んでくれたときから今日はやりますよ!って感じ。だってBJはウェスタン競技会種目が得意な技術系の馬なんだ。

ブラシを掛け、蹄に詰まった砂を鉄爪で掻き出す。あれ?なんか変な蹄鉄が着いてるぞ。後肢の蹄鉄が蹄より少し長く後ろにはみ出してる。『BJは急ブレーキができる馬だから、こういう形の蹄鉄を付けてます』へぇ、こんなのは初めて見た。

急ブレーキかぁ・・・高橋さんがやってたなぁ。砂煙あげてザッ!と止まるんだ。かっこいいよなぁ。
鞍を付けて馬場に牽いて出る。腹帯をしっかり締めて、さぁ、乗るぞ。今日のパディは団体のお客さんが入ってなんか賑わってる。マイクロバスが駐車場に横向きに停まってる。BJはなんだかそれが気になるらしい。少し落ち着かなくて気が散ってる。すかさず高橋さんが代わって乗ってくれた。『気が散っているからこちらに集中させるようにしないといけません。体をどんどん動かさせて体を暖めつつ、ほかのことを考える余裕を与えないように。外が気になるときは馬場の内側で輪乗りがいいです』なるほど。交替してもらって再度乗ってみる。なかなか高橋さんのようにてきぱきと動作を指示できない。やっぱり何かに気が散ってるなぁ。『何か向こうの方を気にしています。何か分からないけど、BJには何か気になることがあるんでしょう。外乗組が帰ってくるのかな?』しばらくすると賑やかに久保田さん、NAKADAIさんが率いる外乗一大隊が帰ってきた。そうか、BJは近づいてくる気配を感じてたんだな。

それで落ち着くかと思ったけど、まだなんか気になるらしい。常歩から速歩へとペースをあげるけど、どうやら停まってるバスが気になるらしいや。結構繊細なんだな。

BJの速歩は反撞が少なくて乗りやすい。正反撞がこんなに楽な馬は初めてだ。むしろ軽速歩をしようという気にならない。そのままでなるべくコースをきちんと取る練習をする。馬場の内側で長方形をきちんと描くようにする。始めはなかなか直線が決まらなかったが、こちらがしっかり樹や柵の何番目の所というように目標を定めると、実にきれいに直線を進むようになった。繰り返し同じ場所で直角に曲がり同じ足跡をたどるようにすると、BJは『よし、分かった!』と言うようにきれいに動作するようになった。

一鞍目の最後に高橋さんが言った。『BJのできることをやってみましょう』できること?高橋さんが乗るとBJの動きが一段と引き締まる。軽快な速歩から瞬間、ザッ!とその場で止まった!BJのお尻がぐっと下がるように、後肢が揃って砂煙を上げる。え?これをやるの?僕が?合図は『ウォー!』という声と体重をぐっと下げることだけ、手綱は引かない。

挑戦!『ウォー!』BJはド、ド、ドッ!と3歩くらいして止まる。ちょっと違うみたい。まだどうも手綱を引いてしまうな。重心はなかなか下がらずに体が鞍の上で弾んでる。何度かやってみるがなかなか・・・
『もう一つやってみましょう』今度はなに?高橋さんはBJに乗ると今度はその場でスピンを始めた。後肢の1本は全く動かず同じ場所にいる。すっごい!

挑戦!左手で手綱を持ち、やや左に出す。BJの左の耳くらい。右手はホーンにつかまって、脚は・・・あれ、どうやったんだっけな?もう忘れちゃった。次回もう一度教わらなきゃ。

高橋さんが横で『はい、キック!もっと!手綱出し過ぎ!戻して!キック!・・・』言ってもらってるとなんかそれらしいことが少しできた。結構目が回る。まだとても一人ではできないけど、こんなことまでさせてくれた高橋さんになんか熱いものを感じた。

次の鞍では教わったことをマスターするべく何度もトライするが、速歩からの急ブレーキはなかなかできない。気分を変えて駈歩をした。そこでなにげなく『ウォー!』と言ったら、ザッ!わー!前につんのめりそうになったけど、なんかしっかり止まったみたいだった。何度か繰り返してみる。結構いい感じに止まるな。馬場の真ん中を使って直線で加速、ウォー!でザッ!この味はたまらない!速歩からのはうまくできなかったけれど、駈歩の方はいくらかできかかってるんじゃないかな、などとちょっとほくそ笑む。

一度高橋さんに見てもらうのに駈歩にしようとしたらうまく出せなかった。次にBJが勝手に駈歩を始めたが、まぁいいか、とそのまま走らせて、ザッ!と止めた。どうですか?すかさず高橋さんは、『今のはBJが勝手に走ったでしょ。それを許したらだんだん馬は自分の思うようになると考えるようになります。乗り手が思うように馬が動かないときは絶対に許さないように』いけねっ!またやっちゃった。まだ僕は自分が何をやりたいのか、その合図をしっかり出したか、それに馬が正しく反応したか、の認識が甘いな。まず自分の意志をはっきりさせること。これは肝に銘じよう。
今日は中身が濃かったからくたびれた。おしまいにしよう。また明日があるから。今日はパディのコテージに泊まるんだ。一番大きな『リミテッド』に千尋さんが案内してくれた。すごい豪華!何という快適さ。吹き抜けの2階建て。下は立派な応接セット、暖炉、ダイニング、キッチン、洗面所、お風呂、トイレ、全て揃ってる。上はベッドが4つ。すぐ裏の別棟に露天風呂まである。
お風呂でさっぱりと埃を洗い流してから、昼に買っておいたパン、チーズ、唐揚げチキン、セロリ、トマト、アボカド、ラディッシュなどとワインですてきなディナー。

すっかりいい気持ちになってベッドにもぐり込んだ。遊び疲れて幸福な眠り・・・
翌朝、薄明るくなったところで起きた。レミとヴィヴォも昨夜はコテージで一緒に寝た。彼らにも幸せな夜だったね。さぁ、散歩に行こう。馬場を横切っていつもの外乗コースの農道へ出る。蹄鉄の跡がたくさん残る道をレミとヴィヴォが息を弾ませて引っ張っていく。誰もいないからいいかな。放してやろう。

レミはサニーフィールドで初めて馬のボロを食べた。犬はときどき好んで食べるらしい。レミも味を占めたみたい。農道には新鮮(?)なのが半冷凍になってる。原則的にはパディのスタッフは農道や山道でのボロはちゃんと処理するけれど、最後尾の馬がやると気が付かないこともあるからそんなのが残ってたりするんだ。おいおい、あんまり喰うなよ。おぃ、口の端に付いてるぞ!その口でとーちゃんの顔を嘗めるなよ。そんなにうまいのか?馬も他の馬のボロを食べて自分にないバクテリアを取り込んだりするって。レミもなんか栄養補給してるのかな。それって健康食品?

冬枯れのままのようだけどよく見ると新芽がちゃんと出てきてる。春近し、かな。

帰ってきたらちょうど千尋さんが愛犬バニちゃんを連れて散歩に出るところに出会った。おはようございまーす!昨日の夕方自分で留め金外して逃走したバニちゃん、帰ってきたんだな。

7時半にお茶とデニッシュの朝ご飯をクラブハウスで食べる。居心地のよかったコテージを片づけて、さぁ、今日も乗るぞ。

高橋さん、久保田さん、NAKADAIさん、ひささん、昨日休みだったカオリンさんもみんなで厩舎の掃除をしている。高橋さんに今日は9時半からということでお願いする。僕は今日もBJ、ママはブラッキー。昨日のチャーリーはおとなしいおじいちゃんだったけど、今日は若い美人ちゃんだ。

昨日のレッスンを思い出しながら、BJに乗る。ママは背の高いブラッキーに乗って颯爽とかっこいい。

今日はとにかく自分の意志をはっきりさせることに努めた。どちらへ進みたい?歩調はどうする?馬を褒める?叱る?福田さんの言う『馬は頭に乗る』と言うこと、そのためには自分の頭を整理するのが先だな。

馬が言うことを聞かなければ、はっきり『それは違う』と主張しなければいけない。教えられている指示通り動くことを思い出させなければいけないんだ。逆に、うまくいったときは褒める。駈歩なども指示通りうまくいき、コースもこちらの指示通りきれいに描けたら、一度止めて楽にしてやり、考える時間を与える。そうすることで、馬は今の自分の動作が正しかったんだと認識する。

いずれもなかなかデリケートな部分で、常に状況判断だ。馬によって違うのは当たり前、日によって、いや時間によってさえ同じ馬でも変わる。最初から頭では解っていたことではある。でも実際にそれを強く意識し始めたのはまだ最近のことだ。うーむ、奥が深いなぁ。
ママは大きなブラッキーに始めのうちちょっと苦労してたけど、2鞍目ではとてもいい感じに乗ることができた。高橋さんが『今ブラッキーがとてもいい状態だから今日はここで彼女は終わらせて、最後の鞍はネリーに乗ってください』と言った。そうか、彼女はまだ比較的新しい若い馬だから、いい状態にしてその日の仕事を終えさせてやるんだな。じゃ、下手が乗って終わっちゃったらスタッフが乗ってちゃんと回復させてやってるのかなぁ。たいへんだね。

今日は3鞍乗って今回は終了。いろいろと考えることも多く、また一歩奥へ足を踏み入れた気がする。まだまだ知らないこと、解らないこと、うまくいかないことがたくさんある。だけどそれがおもしろいんだ。毎回何か発見がある。進展がある。今回はステップアップと呼んでもいいよな。また次回が楽しみだ。

次回はオケの仲間のナベちゃんと路ちゃん夫婦を連れてくる。彼らの初体験はどうかな。

僕は通算42鞍、ママは39鞍。外乗は明野の3時間が加わったから5回目、僕は明野のミルクとBJが加わって10頭、ママはリンちゃんとブラッキーが加わって9頭。
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