乗馬日記
夢だった乗馬…ついに現実に!富士の山荘の直ぐ近く、Paddy Fieldに入会。


2007年5月22日 ひと月ぶりの乗馬は白馬の王子様だ!

5月は大きなコンサートがあった。まず連休最終日の6日にクラリネットの杉山君の室内楽リサイタルに出演し、ブラームスのトリオとクインテットを弾いた。彼はこの2大曲の前にブラームスのソナタ1番を吹いたんだからすごかった。並大抵でできるプログラムじゃない。今回は彼のために気心知れたフィルハーモニーカンマーの仲間が共演した。オペラシティでの室内楽コンサートは今年に入って3回目、ホールの響きにも慣れて我々の音ができてきたという実感があったのはうれしかった。

続いてここ数ヶ月来気にかかっていたクロスクラブ、オール無伴奏チェロのコンサートが20日にあった。バッハ、石黒、コダイという古典、現代、近代の興味深い作品を一気に弾こうという企画は,、演奏者にとっては想像をはるかに超える重圧でのしかかった。でもいざ本番となり、いつものように自分の音楽を演奏できたのはクロスクラブというとても雰囲気のいい会場と暖かいお客様、支えてくれたスタッフたちのおかげと思う。

とにかくこの二つを終えるまではと我慢してひと月が過ぎた。月末の30,31日にパディを予約していたが、もう待てない。たまたま22日はママの大学が休みになった。それ!っとばかりやってきた。富士も夏の初めを感じさせる爽やかな青空が広がっていた。
車がパディに近づくにつれふと感じた不安があった。今日は高橋師匠休みじゃないだろうな・・・。前もって予約してあればきっと高橋さんのことだから待ち構えていてくれるに違いない。休みの曜日は特に決めてなくて、いつ誰が来るかによって休みを取るって言ってた。でも今回は急に思い立って来ちゃったからなぁ・・・。車を停め、馬場を見る。NAKADAIさんがいた。カオリンさんが厩舎のほうから出てきた。久保田さんがいる。ひささんが見えた。たかはしさーん・・・

予感は的中した。こうも師匠の存在が大きいとはなぁ。でもほかのスタッフが明るく元気に迎えてくれてるんだ。気を取り直して、さぁ久しぶりに乗るぞ!チーフ代行はカオリンさんだ。今日の馬について相談する。BJは先輩会員の村田さんが予約済みだから、エド?ネリー?それとも・・・あれ、カオリンさんが決めかねて高橋さんに電話してるのかな?
実はこのひと月のブランクに一度パディに寄ったことがあった。山荘の修理の具合を見に来たついでに。その日は急いで帰って練習しなきゃならなかったから絶対乗らずに帰ろうと決心していたけど、乗りたいよぉ、と顔に書いてあったのか、ちょっと受付に顔出してる間に高橋さんがカオリンさんに馬の用意をさせてくれていた。それもまだ乗ったことのない真っ白なファドだったんだ。この誘惑に対抗するのは辛かった。

一鞍目はネリーに乗った。久しぶりだしよく知ってる馬がいいよね。体を慣らし、感覚を徐々に取り戻して一鞍を終える。いつもなら二鞍くらいは同じ馬に乗るんだが、小休止のあと密かに期待していたらまさしくそのとおりになった。『次はファドにしましょう』やった!白馬の王子様はひときわ大きな厩舎にゆったりと待っていた・・・。
ママも今日は誰に乗るのか、カオリンさんがいろいろな馬たちの名前を言ってくれたけど結局最初がエド、二鞍目は僕と交代しておなじみのネリーになった。ネリーの手綱はウェスタンだけど、まだママは扱いが難しいので結んである。それでもブリティッシュのよりは重いし太いから、感触に慣れていずれは扱えるようにならなきゃね。

馬場がよく乾いていて、今日は少し砂埃が出そうだね。田圃状態よりはいいけど・・・。
初めてのファドにブラシをかけ、蹄を鉄爪でかいて、鞍を乗せ水勒を着ける。大きいなぁ。やけにお尻が大きいや。馬場に牽いて出ると眩しいほどに真っ白だ。乗ってみるとお腹が太くてまるでビヤ樽にまたがってるみたいだよ。
いつものように(初めての馬のときは特に)まずは様子を見るようにゆっくり並歩をはじめる。進路や歩調のコントロールがうまくできるか、こちらの扶助を正確に馬が理解して従うかをチェックする。ファドは馬体をまっすぐに保つことやまっすぐに歩かせるのに意外と苦労する。すぐに首を横に向けてしまい、直そうとして反対の手綱を引くとどんどん斜めに進んでしまう。こちらが進みたい進路が崩れて蛇行してしまうんだ。蹄跡を行くのはいいんだが、自分でイメージした長方形がなかなか描けない。うーむ、これはまずいなぁ。
輪乗りはまあまあ描けるが、それもちょっと気を緩めるとすぐコースをはずしてしまう。歩調は軽速歩までは一応できた。反撞はやや大きいかな。ジュリアンほどではないけどBJよりは大きい。

さて駈歩になると、今一番気にしているのが手前だ。駈歩の手前は馬の動作のことだから、馬によってきちんとできるのやそうでないのがいて、これはむしろ調教に因ると言えるかな。だけど例えどちらかの手前が苦手な馬でも、こちらがきちんと腰内をして正確な発進をしてやればできるようになる。BJがそうだった。右手前が苦手なんだが、前回徹底して右手前を出す練習をしたらほとんど間違えなくなった。
ファドは左手前が苦手と聞いた。どれどれ、やってみよう。駈歩を始めてその揺れから手前を読む。ありゃ?今どっちだろう?ぜんぜんわからん。なんか独特の揺れ方で、どっちの手前になってるのかわからないや。まだ揺れだけで確実に手前を読むのはBJでもできなかったんだから無理もないか。いいや、カンニングしちゃえ・・・ちらっと足もとを見た。ん?ファドは肩の辺りが大きすぎて前脚が見えない!

カオリンさんに見てもらうとやっぱり左手前はほとんど出せてなかった。何度もやってみるが、ファドはかたくなに右手前の駈歩しかやらない。
ネリーは駈歩の手前はまず間違えない。左回り左手前、うむ、完璧だ。ネリーなら駈歩のまま輪乗りの向きを変えれば自分で手前を変えることもある。それができればレーニングの8の字だってできるんだなぁ。
手前にこだわって駈歩の練習をしてさっぱりうまくいかず、おまけにコース取りの乱れもいよいよ顕著になってきた。首は横向くし、斜めに進むし・・・。少し気合入れて違うことさせてみよう。

速歩からのストップ。そもそもがもうまっすぐに歩かせることすら満足に行かなくなってきてたからどうにもしまりがないが、それでも歪んだ円を描きながらワォ!とやってみる。手綱を引かずに声の合図だけで止める。まあまあかな、と思ったら、千尋さんが見ていて、手綱が緩みすぎてると言う。え?緩めておくんじゃないんですか?千尋さんによれば、手綱は引かず緩めず、一定に保って馬の進む前方に壁を作る、後肢が(止まった体の)中へ入る感じ。なるほど、これは新しいことだぞ。手綱のコントロールの微妙なところだな。

合図を出すタイミングについても千尋さんはやや高橋さんとは違うようだ。千尋さんには前にも馬の呼吸を計ってやや緊張させておいてさっと扶助を出すようにと指示されたことがあったっけ。高橋さんには反対に緩急の差がはっきりした扶助を教わった。リラックスさせておいて一気に次の動作に入る。うまくいったらまたリラックスさせて馬に正しかったことを理解させるという具合。

馬によるのか、その日のコンディションによるのか、あるいは乗り手の考え方か・・・いろいろありそうだな。
ママとネリーは相性もよくご機嫌に駈足している。ずいぶん安定して乗れるようになったよね。ママはこれからどういう方向に技術を伸ばしていくのかな。ファッションはブリティッシュだから乗り方もそっちかなぁ。障碍とか飛んだらかっこいいね。

僕はエンデュランスには興味あるけど、このごろ練習してるのはレーニングになるのかな。片手乗り、駈歩の輪乗り、手前のこと、ストップ、スピンなんかも一応は体験してる。あとはそれらをもっと確実にすること、スピードもつけたい。特に駈歩の手前はどの馬でも自分が調教するつもりでこだわってみたいな。今後はいつも目標を立てて練習をしていきたいと思う。
午前は二鞍ネリーとファドに乗って、昼にゆっくりゴールドラッシュのハンバーガーを食べて休み、午後に一鞍BJに乗って終わりにした。BJは午前中村田さんを乗せて駆け回っていたから疲れたのか、午後はもうあんまり働きたくなかったみたい。いつものようにしゃきっとしなかった。馬たちもなんとなく高橋さんがいないとしまりがないのかなぁ。

次回は30、31日の二日連続だ。割りにすぐだし、調子を上げたいね。

通算僕は56鞍、ママは47鞍、僕はファドが加わって11頭目、ママは変わらず10頭。

写真はもっぱら二鞍目にひささんが撮ってくれた。だからママは美人のネリーに乗る貴婦人、僕は白馬の王子様に乗るおじ様だ。

そういえばひささんがなにやら看板を描いていた。ひさ画伯、それは何の看板ですか?『これね、ゴールドラッシュの木曜お休みの看板なんです』
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