乗馬日記
夢だった乗馬…ついに現実に!富士の山荘の直ぐ近く、Paddy Fieldに入会。


2007年6月20日 レイニングの道は険しく

やたらに日差しが強くて乾いた一日、ママと二人でやってきた。

この日は腰痛でちょっと間が開いていたママがようやく復帰した。その間僕は一人で乗ったり一穂やオケの仲間を連れてきたりして、ママを置いて一人で先へ進むことにちょっと胸が痛んだ(ほんとだ・・・)。だから久しぶりにママが乗ってる姿を見てうれしかったんだ。まだ少し心配だったから、まず穏やかなチャーリーに乗った。

馬場が乾いて砂埃が立つくらい。前回一穂と画伯と西野クンを連れて来たときは馬場がぐちゃぐちゃで、とくに水溜りの嫌いなネリーは機嫌が悪かった。今日は文句ないだろう。
ママは久しぶりではあるけど、力まずいい感じに乗ってるな。もうだいぶ基本は体に入っているから大丈夫だ。自分のペースで楽しめるのが乗馬のいいところだ。

今日お休みの高橋師匠に代わってチーフを勤めるカオリンさんが僕にマックスを指名した。うわぉ!初めてだ!新しい馬に乗るときはいつもちょっと緊張する。しかもマックスは最近までオーナーさんのある自馬だったんだ。だからパイナップルハウスの側にある自馬用の厩舎にいるんだ。まだほとんど入ったことがない。自馬を持ってる会員さんたちはちょっと格が違うからなぁ。馬もなんかちょっと違いそう・・・
カオリンさんは『マックスはとても元気でパワーが余ってるから、今日は少し回すのもやってみましょう』と言う。回す?あのよくスタッフやベテランの会員さんが自馬でやってるあれ?調馬索つけて真ん中に立って周りを馬が回る・・・?

鞍を乗せて銜は着けない。無口頭絡の輪のところに鼻の上を押さえるように短い鎖を通す。鎖の端に束ねた調馬索の片端をつける。調馬索はさっと伸ばせるようにきちんと束ねて左手に持つ。先に紐の付いた長い鞭を右手に持って馬を馬場に牽いて出る。馬の後から煽るようにして左回りに走らせ調馬索を伸ばす。自分の立ち位置を定めて馬を見ながら一定のペースで走らせる。ペースが落ちそうになったら右手の鞭で後から煽る。

ずっと馬を見ていると目が回ってふらふらしてくるから、適当に遠景に目をやったりしながらなるべく同じ調子で駈歩をさせるんだ。止めるときはウォー!の合図で止めるんだがなかなかすぐには止まってくれない。完全に止まるまで繰り返し扶助を送る。止まったらまた走らせるが、必ず走らせる前に調馬索を束ねる。自分や馬の足に絡まったり途中がたんこぶ結びなどにならないように。

元気の余ってる馬や雨で運動ができなかったあとなどはいきなり乗ると危ないこともあるから、こうして先に少し力を消費させるんだな。ひとしきり走らせた後、馬繋場に戻り水勒をつけて再び馬場へ。腹帯と鐙の具合を確かめていよいよ乗馬する。マックス、よろしくね。

一通りの歩調でマックスの様子を見る。リボン以来のアラブかな。なんだか緊張してよくわからずに一鞍が終わっちゃった。
二鞍目はネリー。今日は乾いてるからいいだろ、ご機嫌に走ってくれよな。

どうもこの頃ネリーがとてもおてんばに思えてきた。女の子らしい気まぐれやわがままが顔を覗かせる。そこが面白いと言えばそうなんだが、結構てこずることもある。

今日の馬場はからからに乾いているからネリーはとりあえず機嫌よく走っている。カオリンさんが散水車で水を撒くためにタンクに水を汲んでいたが、少しあふれてパイナップルハウスの脇の出入り口の辺りに流れ込んだ水が水溜りになっていた。左回りに広く馬場を使ってご機嫌でネリーを走らせていたが、出入り口へ差し掛かったとき一瞬その水溜りに気付くのが遅かった!イヤ!突然ネリーが横っ飛びするように跳ねて水溜りをよけた。弾みで右の手綱を銜のところで縛っていた細い皮ひもが切れて外れてしまった。暴走するネリーを声と左一本手綱で止めた。暴走したら片方の手綱を引いて輪を小さくしてスピードを落とす・・・結果的にそうなった。

前にBJが離れた馬に驚いて暴走したことがあったが、あのときもちょうどこのあたりだったな。あのときに比べれば今日のネリーの暴走は可愛いもんだ。
水溜りはよけて通ることにして大きく輪を描き駈足する。手前を変える(リードチェンジ)を確実にできるようにしたいというのが今回の目標だった。ネリ−が機嫌よく走るから練習してみよう。前回最後に続けて2回お尻にGONN!を喰らったが、あれはリードチェンジに挑んでいたときだ。なぜあれを喰らったか?考えるに・・・

ネリーは駈歩の反応が速く発進の合図より外方脚をつけただけですぐ走り出そうとする。手前は比較的間違いが少なく自分で正しい手前を選ぶ。賢いおてんば娘は僕が8の字を描くためにセンターへ切り込むと『これは反対回りをさせる気だな』と先回りに考える。たぶん僕が体重をそれまでの外方脚側から反対回りの外方脚側へ移したとたんに『そら来た』とばかりに手前を変える。その揺れにバランスが崩れ、且つ手前が変わったのに気付かずとにかく外方脚を当てようと必死になって結構強く拍車がボス!と当たる。ネリーが怒って跳ねる。GONN!・・・これだよ。

たぶん最後の拍車がいらなかったんじゃないかな。体重を移行しただけで手前が変わるとしたら、そのタイミングさえきちんとすればいいんじゃないか?こんなことを考えながら動作をイメージどおりにする練習だ。

何度かやってみたが、なかなか思ったとおりいくもんじゃない。今日のネリーは自分からは手前を変えないや。反対手前になっても構わず走ってらぁ。あの走りながらスパン!と手前が変わる快感がなかなか味わえない・・・

GONN!がいやだからやや消極的になっていたかも知れない。2鞍目は課題を残して終わった感じ。とにかくお昼にしよう。
夏の日差しが強烈だ。長袖のシャツを少し腕まくりにしていたがえらくはっきりと段焼けになった。

ゴールドラッシュのテラスでハンバーガーを食べる。風が爽やかだから影に入ればそんなに暑くない。
食後の腹ごなしに農道を少し散歩してこよう。レミとヴォヴォを連れてちょっと一回り。

さて午後はどうするかな。厩舎では出番を待つ馬たちが控えている。

午後の一鞍目はエドに乗る。二鞍目を休んだママはリボン。エドとは4月に雪が降ったときに乗って以来だ。それまで苦手意識のあったエドだが、駈歩に反抗したのを許さずしっかり出せたのをきっかけにいい具合に乗れるようになった。今日はどうかな。

馬場にはママのリボンのほか何頭か出ていたが、いずれも牝馬ばかり。牡馬のエドは落ち着かない。終始鼻を鳴らして目を血走らせ(ていたかどうかは見えないからわからないが)、異常な興奮振り。できるだけほかの馬に近づかないように気にしながら走らせたが・・・疲れた。

ママはリボンがとてもいい感じに走ってくれたのでご機嫌にずいぶん駈足してた。もう大丈夫そうだね。でも用心して今日は二鞍にしておくって。
午後の二鞍目はもう一度ネリーに乗る。やっぱりこのところ乗る機会が多いネリーはおてんばの気まぐれでも好きだ。そしてクオーターがいいんだな。この種を乗りこなしたいな。そしてレイニングの技を磨きたい。それには駈歩の手前を完璧にマスターしないと。今日はリードチェンジはうまくいかないけど、手前が合ってるか反対かはその揺れから感じ取れるようになろう。

馬によってはどちらかの手前が苦手なのがいたり、自分にも回る方向に得意と苦手があるみたい。僕の場合は日によって違ったりするからそんなに絶対的なものでは(幸いなことに)ないようだ。馬によって反撞が違うからそれをすべて読めるようになるのは大変だ。でもよく乗るネリーについてはわかるようになろうと思う。

とにかく下を見ずに揺れの特徴を掴む。なんとなくわかってきたぞ。これは合ってる手前だな。
これは反対の手前だ。なんとなく座りが落ち着かない。馬だって走りにくいんだ。

どちらかわかりにくいときは小さく円を描いてみる。スタッフに聞いて確かめる。師匠は必ずわかるようになると言っていた。
手前にこだわって練習したが、まだまだだな。スピンもまだうまくできないし、レイニングの競技に必要な技はまだまるで不完全だ。来月は八ヶ岳の競技会もあってみんな練習に励んでる。やっぱり一度見に行ってみたいな。道は険しいけど、だからこそ面白いんじゃないか。

僕は通算68鞍、マックスが加わって12頭目、ママは49鞍、10頭。
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