乗馬日記
夢だった乗馬…ついに現実に!富士の山荘の直ぐ近く、Paddy Fieldに入会。


2007年8月15〜21日 (続続続々)乗馬三昧の夏休み

20日、今日は師匠が休み。夏休みを働き通しだったスタッフも少しピークを過ぎたところで交代で休まなきゃ。今年の夏はお天気がよかったからみんな休みなしだった。馬たちも疲れたよね。このあたりは8月も末頃になると秋風が感じられ、乗馬にはいい季節が来る。ちょっと落ち着いた雰囲気で楽しみたいね。

さて、いよいよ乗馬三昧の夏休みも残すところ今日と明日の2日になった。新しい馬にもずいぶん乗ったし、新しいこともたくさん教わって体験できた。今日は師匠がいないけれど、今までのことを復習しよう。チーフ代行のカオリンさん、よろしくお願いします。

午前は僕はまずBJに2鞍乗った。ママは、エドに1鞍、キャロラインに1鞍。BJではスライディングストップを練習した。馬体がまっすぐな時にタイミングを見て、またスピードコントロールもして扶助を出す。馬が勝手にスピードを上げているようだとこちらの合図に反応しにくい。馬場に見に来た千尋さんから『今のはよかった!』とか『今のはちゃんとコントロールできていない!』とか鋭い指摘。ついでに手綱の持ち方(手が横になる=猫手)と腕の幅が狭くなりすぎ(引きたい時に引けるように手は鞍の幅くらい、両手の間に充分な弛み)を注意された。

ママはエドが寝ぼけてなかなか言うことを聞かないで苦労している。師匠はこんな時はよく『ボカンと一発、目を覚まさせるように!』と言う。賢さん語録に1,2,10というのがあった。はじめは軽く、聞かなければ少し強めに、それでだめならボカンとやれ!いつまでもゆっくりやってると馬が慣れてしまう。師匠も『メリハリをつけること』と言っていたっけ。キャロラインもさらに寝ぼけてたらしい。ママ、一発ボカンだよ!
午前を終えて、夏休みの課題に追われる一穂が待つ山荘へ戻り、昼ご飯と仕事を少し片づけて、今度はみんなでやってきた。陽がもう少し傾いた4時くらいから乗る。僕はマーサ、ママはキャロライン。

僕がマーサの馬装に手間取っている間にママはキャロラインのペースをあげる。
一定のペースが保てるように。キャロラインはすぐペースを落として駈歩が速歩になってしまう。夏ばてかな?
やっと準備ができてマーサに乗る。あれ、ちょっと鐙が長いな。乗ってから久保田さんに少し短くしてもらった。

今日のマーサは昨日にもまして情緒不安定だな。はじめからなんだか駆け出しそうに落ち着かない。まぁ、だいたいいつもはじめは落ち着かないんだ。手綱をしっかり引いて先走るのを押さえつつ、左回りでパイナップルハウスの前からトレイルのコーナーをすぎたあたりだった。後ろからキャロラインが近づいてくるなと思った。一瞬、馬場に砂が小さく山になっているのが見えた・・・

それに驚いたのかはわからない。いきなりマーサが横へ飛んだ!僕のお尻が鞍の右側からはみ出した格好でずり落ちそうになった。やばい!必死で手綱をたぐるが、すでに左の足は鐙からはずれて僕は自分がマーサの右側をずり落ちていくのをスローモーションのように感じていた・・・

柔らかい馬場に落ちたのはまず左の臀部、そして背中をべったり、最後に頭が軽くコツンと地面に当たった。手にはそれでも手綱を片方握っていた。数歩離れたところからマーサが僕を見下ろしていた。

パンツの中まで砂が入っちまった。砂を払ってもう一度乗ろうとしたが、落ちたショックのせいでもあるまいが、鐙に足が届かない。久保田さんが手を貸してくれてやっとの事でよじ登った。そうか、さっき乗ったあとで鐙を短くしてもらったじゃないか。それにしたっていつもなら足がかかるんだがなぁ・・・写真で見ると左足の引きつけが甘い。臀部を打ったせいかな?
砂にまみれた敗残兵は、それでも気を取り直して再び馬上に戻った。何事もなかったようにママのキャロラインがすれ違う。
僕を振り落としたマーサはとても興奮していたのかも知れない。ふらふらしてまっすぐに進まない。勝手に回ったり横歩きしたりする。じっと止まっていることすらできない。すぐに首を下げる。手綱を引くとすぐバックしてしまう。うーむ、頭が混乱しているなぁ。

駆け出そうとするのを手綱で抑えながらできるだけゆっくり駈歩させてみた。このときは僕は完全にマーサがいけないんだと思って、必死に力ずくの戦いをしていた。マーサが苦しげに口を開いていたことなど知る由もなかった・・・
どうにもコントロールに困って、カオリンさんに指示を仰ぐ。『思い切って手綱を緩めてゆっくり並歩させてみて。走りそうになったら手綱を引くけど、ペースが落ち着いたらすぐに緩めて。それでいいんだということを思い出させるように』

クールダウンのときのように手綱を完全に緩めて蹄跡を進む。さっきまでただ歩くことすらできなかったのに、今は少し落ち着いてきた。しばらくその状態を保っていると僕もなんだか落ち着いてきた。自分では気づかずパニックになっていたのかな。『速歩もやってみて。速くなったら手綱を引く。でもよくなったらすぐ緩めて!』やってみる。はじめは少し先へ行こうとしたから手綱を引いた。でもスピードを落としたらすぐに緩める。また行こうとする。手綱を引く。ペースが落ちたら緩める・・・締める、緩めるを繰り返すうち、緩めて楽な状態をマーサが思い出してきた。速歩のペースが一定になる。
いい状態のときに休ませ、褒め、考える時間を与える。師匠の言葉を思い出し、頃合いを見てワォ!と止め、首筋をなでて褒める。しばらくじっとして考えさせ、再発進。これを繰り返す。発進もスムーズになり、ペースも落ち着いた。

悪い状態のままでは終われない。何とかしなきゃと思っていた。カオリンさんの教えてくれた『締める、緩める』の一言は僕にとても大切なこと。師匠がよくスピンのときに、『手綱を引きすぎて馬が苦しいから、動作を始めたら手綱を戻して!』と言う。同じことなのかも知れない。だけど、今日ほどこのことの大切さを感じたことはなかったなぁ。

今日は師匠がいなかったから正直なところやや不安があった。そして初の落馬。マーサの情緒不安定。師匠ならもしかして『僕が乗ってみましょう』と言って交代してくれたかも知れない。でも最後まで自分で乗り通してマーサの状態を少しでも安定させることができたのは貴重な体験だったと思う。

あとで写真を見たら、後半落ち着いてからはマーサの口が開いてなかった。
ママはキャロラインの駈歩のペースを保つことと手前を正しく出すことを練習した。どうです、迫力ある駈歩でしょ。
なかなかと中身の濃い今日の乗馬だった。さぁ、いよいよ明日で最後だな。(つづく)
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