乗馬日記
夢だった乗馬…ついに現実に!富士の山荘の直ぐ近く、Paddy Fieldに入会。


2007年9月18日 1年の成果

連日乗馬を楽しんだ夏休みが終わって日常の生活に戻った。よく遊んだ気分良さは仕事をしながらでも消えないさ。陽に焼けた腕、たくましく健康的じゃないか。チェロを弾くにも腕は陽に焼けてた方が力強く生き生きした音が出そうな気がするな。なんと言っても弾き手の気分が生き生きしてるんだ。この気分は蛍光灯の光とエアコンの空気からは得られない。

9月になってまたパディに行きたいなぁ、と思っていたけどなかなかママと休みがかみ合わない。中旬の連休が終わった18日、ママは大学のレッスンが始まって出勤日だったけど、山荘の屋根の工事がどうなってるか見に行く口実をくっつけて抜け駆けすることにした。日の出前、レミとヴィヴォを散歩に連れ出そうと玄関を出ると、淡い空色にピンクオレンジに染まった朝焼けの雲が思わず『うわー!』と声が出てしまうほどきれいだった。散歩から帰って大急ぎで夕べのカレーの残りを温めて平らげると、カルマンに乗馬の一式詰め込んだバッグとヴィヴォを乗せて、ひんやりした朝の空気の中を快調に走り出す。

朝の通勤ラッシュで混んだ中央道上り線を横目で見ながらすいすいと流れる下り線を走っている。空いてるからってみんなずいぶんすっ飛ばすねぇ。僕のカルマンは高速道路では50マイル、80kmが巡航速度なんだ。世の中の流れより幾分ゆったり目に流れる自分の時間が好きだ。

山荘に行くのにパディの前を素通りはできない。ちょっと寄ってスタッフに声をかける。『あれ?今日はお一人ですか?』そう、かみさんは仕事だけど、抜け駆けして来ちゃいました。ちょっと山荘に用事ができたんで・・・またすぐ来ますからよろしくお願いします。師匠も今日は連休明けで休み取ってるかと心配してきたけど、大丈夫。さぁ、急いで山荘の用を済ませてこよう。

たいした用事じゃないからすぐ済ませてくるつもりが、なんと閉め切った山荘がこの前の台風やらの湿気でだいぶ黴が出てて、思いがけず掃除をする羽目になっちゃったよ。あちこち拭いて掃除機かけて・・・窓を開けて換気したけどまた閉めておいたら同じことだよなぁ。やっぱり人の居ない家はしょうがないなぁ。あきらめてパディに戻る。
師匠がBJをオーナーの居る馬や競技馬が入ってる奥の馬房から連れてきた。移ったんだね。昇格したのかな?

順次慣らしてから、ストップの練習などをやってみる。自分の技術の不確かなところを早くやってみたいから、走っては止め、また走っては止めを繰り返した。師匠が『BJは元気が余っているので、もうしばらく前に走らせて発散させた方がいいです』なるほど。それじゃあ、とどんどん駈歩させる。苦手の右手前が出るように腰内をしっかり。左右の手前がだいたいいけるようになったところでリードチェンジ。『一応できていますが、ペースが変わらないでできるともっといいです』そろそろやってみるかな、とスライディングストップ。うーむ、今イチ。何度か試みるうちに、ようやく1回かなりいいかなと思えるのがあった。しばらくそのままにして、よかったぞ!の意を示したつもりだったが、師匠はもっと長くあけるか違うことに進むかしてメリハリをつけるようにとの指示。

1鞍の途中でBJが暴走した。何かに驚いたのかと思ったが、師匠は『進める、止めるの繰り返しに頭が混乱したか、自分が何をしたらいいのかわからなくなって走ってしまったんじゃないか。BJはときどきそれがあるんです』と。前に一度BJに走られたことがあったが、今回はそのときよりは落ち着いて対処できた。興奮してるBJを落ち着かせるために蹄跡をゆっくり並歩させた。

いつもよりゆったり休憩を取り、さて2鞍目は・・・そうだ前に1回だけやらせてもらったバーを越えるトレイルの練習をしてみたいな。師匠に言うと、『それじゃぁ、サンダーにしましょう』馬場には青と白、赤と白のバーが置かれた。
まずは速歩で、次に駈歩でバーを越える。平行に置かれた青と白のバーは比較的易しい。ポイントはペースを崩さないこと、方向をしっかり見据えること、あとは馬が上手に越えられるように手綱を緩めて信頼してやることだ。バー直前で手綱を緩めると馬は自分の足下をよく見てバーを蹴飛ばさないように上手に越える。下を注意深く見るその様子がなんともかわいい。
難しいのはこちら。赤と白のバーは90度に2回曲がって越えるように置かれている。1本越えたらすぐに曲がらないと間に合わない。越えるときにはすでに次の方向を見ているようにするんだ。できるだけ円にならないで直角に曲がるのが望ましい。
サンダーはこの技をよく知っているから、僕が邪魔をしないで信頼してやれば上手にこなしてくれる。なにしろサンダーはパディでも受賞歴ダントツの競技馬だからなぁ。
この日の収穫は師匠の技をとくと拝見できたこと。特にリードチェンジは初めて師匠の華麗な演技を見てうーむ!と唸ってしまった。見ていると何もしていないようなんだが、実ははっきりと重心を移してるんだろうなぁ。手前が変わる瞬間は馬(トラベリーナ)が一瞬空中で静止したみたいになってきれいに手前を変えて着地するんだ。ほんと、ため息が出るよ。決定的瞬間が写真に撮れなくて残念!

うまくスピードに乗ってきて手前を変える瞬間までは何も余計なことをせず、いざその瞬間に一気に重心を移し外方脚を当てる。ペースとタイミング、メリハリがポイントと見た。次回はやってみたい。
こちらはナイスショット!師匠のスライディングストップはBJで何度も見ていたけど、トラベリーナでは初めてかな。ものすごい迫力だ。砂煙で後肢は大方見えないくらい。ガシッと沈み込んでる。

今回ははじめの1鞍をBJでレイニング、あとの2鞍をサンダーでトレイルの練習をした。夏休みにはマーサで初の落馬や、今日はBJで2度目の暴走を体験し、乗馬の楽しさとともに気を抜けば怪我もあり得るという警告も馬たちが教えてくれた。まもなくパディに来て1年になろうとしている。こんなに乗れるようになったのは高橋師匠を始めスタッフのみんなの指導のおかげ、そして愛すべき馬たちのおかげなんだ。

これからも長く続けていきたいと思う。目標にすべきことはたくさんある。

今日でトータル90鞍になった。
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