乗馬日記
夢だった乗馬…ついに現実に!富士の山荘の直ぐ近く、Paddy Fieldに入会。


2008年7月2、3日 気持ちを和らげて

かつてない不安に囚われて苦しんだ日々だった。趣味で楽しくやっていたはずの乗馬でこんな気持ちになるなんて・・・だけど苦しい中から得るものは大きい、ということはこれまでの人生の経験が教えてくれたじゃないか。簡単に手にしたものより苦労してやっと手に入れたものの方が、自分にとって価値が高いんじゃないか。

確かに辛いと感じつつも必ず乗り切れる、そんな気がしていた。暗いトンネルを抜け出る快感は、案外しっかりしたイメージで思い描くことができた。

とはいうものの、実際にどう対処したらいいのか?まず初めに考えたことは、前にまだ何もわからずに乗っていた頃うまくいってた馬との関係が、なぜ今損なわれたんだ?何が変わったんだ?ということ。答えはすぐにわかった。馬は変わらない、自分が変わったんだ。良い方にじゃない、悪い方に。何か肝心なこと、根本的なことを忘れてるんじゃないか。思い出そうよ、何か大切なことがあったはずだ。技術じゃない、気持ちの問題だ。
乗馬を始めて最初に思ったことは何だっけ?馬は機械じゃない、生き物だ。考える頭もあるし感じる心もある。日によってコンディションが違うということもある。とても機嫌がいいときもあれば、疲れていたり気が乗らないときもあるんだ。そして馬を動かすのは馬自身だ。僕たちは馬をその気にさせ、合図によって今何をするのかという約束を思い出させるんだ。前にJWRAのサイトで読んだことの中に『メンタルに働きかける』というのがあったな。お互いの信頼関係があってこそできる事じゃないか。馬とのコミュニケーション、五感を使った馬との対話というような内容がいろいろな文章で強調されていた。

馬に与える扶助は苦痛を与えることとは違う。約束がわかっていればごく軽い扶助、たとえば舌鼓だけでも伝わるし、拍車がちょっと触るだけでも馬は反応する。ただし馬にその気がなければなかなか反応してくれない。忘れていることを思い出させることはできても、いやだと抵抗しているものをこちらに従わせることは容易じゃない。つまりいやだと抵抗したくなるような乗り手になってはそもそもいけないということだな。
前回や前々回の僕はどうだったか?まだちゃんとわかりやすい扶助が出せていないのに、やたらにボカスカと馬たちに苦痛を与えていたんじゃないか。本来、馬はこちらの要求がわかれば素直に動くはずだ。少なくともそのように調教されている。馬の気持ちを無視して、ただ力ずくで自分の下手な扶助を伝えようとしていた。ネリーやBJにやたらにボカボカやったときに、僕自身痛みを感じたじゃないか。師匠の言う『従わなければ従うまで妥協しないでボカボカッとやってください』や賢さんの『1,2,10』も、間違っていない。でも解釈を間違えると馬の反抗心を強めるだけだ。馬に与える扶助にはメリハリとタイミングが大事なんだ。それには自分の意志がはっきりしていること、そして馬の気持ちを読んで、ときには一瞬待つ余裕を持つことも必要じゃないか?

僕は心に決めた。この次は絶対にむやみとボカボカはやらない。馬の意志を尊重する。その上で僕の扶助を受け入れてもらう。馬は友達だ。一緒に行動するものだ。
気持ちが和んでいくのを感じた。不安に囚われていた自分が解放されていく。再び競技会が楽しみに思えるようになってきた。緊張はするだろう。結果もどうだかわからない。でも馬と一緒になってできることを精一杯やるだけだ。そんな機会が与えられたことがうれしい。

そうだ、競技会に出るにはハットがいるんだった!インターネットでアメリカのハット屋を探して、気に入ったのを一つ買った。便利な世の中だよね。数日して届いたハットは被りやすく大いに気に入った。だけどちょっと競技会向きじゃなかったかな。こりゃ普段被るのにいいけど、やっぱり競技会にはもう少しパリッと洒落たのがいいや。格好を気にする気持ちの余裕が出てきた。
7月に入り、気がつくと夏だ。なんだかあまり暑くなくてそんな気がしなかった。1日の晩遅く富士へ向かう。河口湖インターを出るとき富士山の斜面に登山者のための灯りが筋になって見えた。ああ、山開きしたんだ!

梅雨はまだ明けないけれど、2日の朝は気持ちよく晴れた。さっそくレミとヴィヴォを連れて散歩に行く。早朝のひんやりした空気が気持ちいい。カッコウとウグイスがひっきりなしに鳴いている。

いつもヴィヴォが遊ぶ道で、今朝もヴィヴォはボールで遊ぶ。レミはマイペース。彼らもここへ来ると放してもらえるし、しばらく遊んだら満足して、呼べばすぐ来てリードをつける。彼らとは会話がよく通じるんだ。

どうだ、とーちゃんの帽子いいだろ?『うん、景色に中によくはまってるね』

おいしいコーヒーとパンの朝食を済ませて、さぁパディへ行こう!
師匠やスタッフのみんなが馬場をきれいに整地して待っていた。おはようございます!よろしくお願いします。

『帽子買ったんですね』はい、でも競技会向きじゃなかったですね。『まあ、何でもいいんですけどね、黒川さんはそういうの好きですか?』なんとなく田舎臭いところが好きなんです。でもこれは普段用にします。

というわけで、被り心地もよく大いに気に入った茶のカウボーイストローハットは、この日一日僕の頭に乗っていた。

さて、ハットはさておき、この日まず乗ったのはネリーだった。毛を刈ってもらって少し色が明るくなったね。ブラシをしながら語りかけると気持ちがとても自然にネリーに通じる気がしてうれしかった。鉄爪で蹄に詰まったおがを掻き出し、鞍を載せて銜をつける。馬場に牽いて行き、さあ乗るよ。

『今日は競技会に出る会員さんが大勢来ますよ』みんな張り切って準備してるんだな。なんだかわくわくしてきた。馬場のきわにある桑の木にこぼれんばかりに実が付いていた。
ネリーに軽く脚を当て並歩で身体と気持ちをほぐす。とにかく今日は馬と気持ちを通じ合わせることを第一に考えよう。競技会のための技は二の次でもいいや。そう思いつつ速歩、駈歩とペースを上げる。気持ちよく駈歩でしばらく走ったところで止め、首筋をなでて声をかける。難しいことはまだできなくても、ゆっくりマスターしていかれればいい。それより気持ちよく乗れる馬とのいい関係を持ちたい。

駈歩のとき、足が鐙にうまく付いていないような感じがある。師匠が駈歩の脚が逆さの動きになっていると指摘した。逆さ?強拍であるパカラッのラッのとき踏み出すようにするところを、揺れに振り出された脚が戻ってくる方に強拍が来ているということか。それに外へ外へと蹴り出していたが、もっと脚を馬体に近く、多少O脚気味にしてやや前へ踏み出す感じ。脚を戻すときはひざが曲がるくらいややはっきりした動作をした方が初めのうちはいいらしい。まだはっきり理解できていないけれど、今までとは脚の踏み出す方向やタイミングは意識的に変えている。今までよりいくらか鐙を短くした方がいいみたい。これでもう少し確実に鐙に足が付いた感じになれば上体も安定して、重心の移行もできそうな気がする。

ネリーで駈歩の脚の使い方を中心に練習していたらいつの間にか二鞍続けて乗っちゃった。今日のネリーはちっとも反抗的な態度を示さなかった。

ママははじめの二鞍サンダーに乗り、午後は初めてジェリーに乗った。僕がこのごろ気に入ってる若い牝馬だけど、ママも気に入ったみたい。まだ少しあわてん坊のところがあって、少し押さえ気味に乗らなきゃいけなかったりするけど、一生懸命に走ってる様子がいじらしくて好きなんだ。ママを乗せてジェリーちゃんご機嫌に馬場を走り回ってる。
午後になると会員さんたちが次々やってきて、みんな思い思いに練習を始めた。パイナップルハウスに各種目のパターンが張り出されている。今回のトレイルのパターンには難しいバックがある。ちょうど縦列駐車のように斜めにレーンをずらすんだ。みんなは馬場に置かれたログを使って練習している。僕はこの前サンダーで練習したパターンが初めてだったから、その難易度もよくわからなかったけど、実は結構難しい方だったみたい。それに比べれば今度のパターンはさほど難しくないかな。ただこの縦列駐車(駐馬?)だけはL字バックより難しい。それとサイドステップ(横歩き)はまだやったことがないから教わらなきゃ。

みんなが練習しているの横目で見ながら、僕はキャロラインに乗ってストックシートメダルの練習をする。駈歩を維持することが課題。キャロラインはすぐ休もうとするから、いつも脚でリズムを取っていなければならず、だんだんこちらも息が切れてくる。師匠が『練習のときはペースが落ちそうになったら右手で手綱の余りを鞭代わりにして、ピシッとやってください』なるほど、これは結構効き目があった。前にママがアミーゴ爺に乗ったときにやっていたな。別に強くひっぱたく必要はない。ただ今は走るときだということをわからせるだけだ。ちゃんと走り出したら右手の手綱は放す。いつも持っているとそれが走る合図だと勘違いしてしまうからだ。
ストックシートメダルというのはレイニングの初級みたいなもので、スピンがないし、リードチェンジもフライングでなくシンプル(一旦速歩に落として変える)でも構わない。ただし6歩以内。僕は今回まだフライングリードチェンジはできないから、確実に速歩に落としてチェンジができるように練習をする。

いつでも止まりたがっているキャロラインだから、下手に手綱を引いたり声を出すとそれっとばかり急ブレーキになってしまう。だんだん合図を小さくかすかなものにしていき、とうとう行き着いたのは、駈歩の推進のための動作をやめて重心をやや後ろに置くことだけ。どうやらこれで充分みたい。手前を変えることとは関係なしに、駈歩と速歩の歩調の変換だけを繰り返し練習した。

実際にリードを変えるときは6歩以内だから、速歩に落ちたと思ったらすぐに次の駈歩を出さないと間に合わない。馬場の真ん中で左右のサークルが接する一点を狙って速歩に落とすと同時に反対の外方脚で腰内、内方脚を当て駈歩発進。一瞬の勝負だ。案外フライングリードチェンジができるようになれば、その方が易しいかも。

引き続きロールバックを練習する。ストップから馬の首を連続した動作で反対へ向けすかさず発進。馬がまだ完全にまっすぐになる前、ちょうど腰内のときのようになった瞬間に発進すればスムーズに手前が出る。キャロラインは右回りのロールバックのとき、たまに回らずバックすることがある。これは僕の手綱を持つ手が左だから右が遠くてうまく首を回せていないということらしい。後ろへ引いてしまうからバックしちゃうんだ。少し大げさに前から右へ回すとバックせずうまく回ってくれるようだな。
だいたいのパターンに沿った練習ができたところで通してやってみることになった。『これから黒川さんがパターンの練習をしますから時間をください!皆さんはコーナーへ避けて見ていてください』え!?み、みんなが避けて見てる前でやるんですか?こんなの初めてだ。突然緊張した気分になる。いや、だけど本番はそれこそ大勢のギャラリーの前でやるんじゃないか。慣れておかなきゃ。

初めて見られてる中での演技に挑戦した。まだやっぱり止まりそうになるキャロラインに脚を入れ続けるのが大変だった。緊張のせいか運動量のせいかわからないが、唇が乾いて駈歩発進のキスの音が出にくかった。パターンはしっかり頭に入っていたから大丈夫。何とか最後までたどり着いたら見ていた会員さんたちから拍手が出た!うれしかった!

師匠が批評をしてくれた。やっぱり駈歩の維持が課題。あとは多少ルールに関する注意があった。はじめのアプローチは並歩か速歩、ただし途中で変えないこと。僕はあんまり待たせてはいけないかと思って途中で速歩にしちゃったんだ。最後のバックはあんまり速すぎないこと。馬の首が上がるのは良くない。顎を引いた形になるように。結構走ってきて急ブレーキで止まった直後だから、引きすぎないようにしよう。馬も興奮してるから過激に反応するみたいだ。落ち着いたバックで締めくくろう。
自分で気になることは、最初の駈歩がさっと出せるかどうか、手前を変えるときにタイミング良く速歩に落としてすぐまた駈歩発進ができるか、この2点だ。明日はこのことを特に練習しよう。そして駈歩をもっと楽に持続できるようにというのも課題だな。

パイナップルハウスのホワイトボードに競技会参加者と馬の組み合わせが掲示されていた。僕の名前がここに書かれたのはもちろん初めて。むむ、武者震い・・・

明日はトレイルのパターンも練習する。サンダー、よろしく頼むよ。

お気に入りのカウボーイストローハットは実に具合良く僕の頭に乗っていた。はじめはやや恥ずかしさや違和感があったけど、すっかり慣れた。でも・・・やっぱり競技会にはもう少しパリッとしたのを被ろう。パディで売ってた白と黒のうち、白い方のを選んだ。明日はこれを被って練習だ。
3日は風が強かった。初めて被った競技会用のハットは、僕のお気に入りのと比べて堅くてしっかりしているけど、風に吹かれると飛びそうだ。なるべく目深に被って、やや前下がり、風を下から受けないように気をつけてはいたけど、何度か飛ばされた。仕方ない、いざとなったら押さえるんだな。基本的に片手手綱だからハットを押さえることもできるわけだ。

それにしても、アメリカ人と日本人は頭の形がえらく違うんだと今更ながら驚くね。彼らはこんなにも頭が前後に長いのか。どうしても日本人だと前後が余って隙間ができる。それでみんな両面テープでおでこにくっつけたとか、隙間テープを貼ったとか、涙ぐましい努力をしているらしい。僕はそこまでしなくても何とかなるかな。
午前中はキャロラインに乗って、昨日うまくいかなかった駈歩発進や速歩に落とすのを練習する。ペースが落ちそうになったらすかさず手綱を鞭にして発破をかける。もっともこれは競技では使えない。

昨日に比べて今日のキャロラインはいくらか駈歩もスムーズになったようだな。続けて乗っていればお互い気持ちも通じやすくなる。
今回のパターンではサークルを描くとき、左回り、右回りともはじめの2周は大きく速く、あとの1周は小さくゆっくり回る。キャロラインはどちらかというとすぐ止まったりペースを落としたりするから、はじめに大回りで速い駈歩の方をできるだけ積極的に前へ出すようにしよう。重心を前に持っていき、手綱を前に突き出すようにして脚で煽る。2周維持できたら小さくサークルを描くが、それまでよりいくらか重心をまっすぐに戻せばキャロラインはすぐにペースを落とす。落ちすぎて速歩にならないように気をつけなきゃ。
昨日ほど大勢の会員さんは来ていなかったけれど、いつものベテランご夫婦は今日も見えた。師匠のアナウンスでまたほかのメンバーや馬たちが脇へ避ける。さぁ、最後の仕上げだ。

気持ちを落ち着かせてゆっくりアプローチ。中央に近づいたら少しずつ馬の気を引くようにやや脚を当てる。センター直前で右外方脚で腰内、センタージャストでキスと脚で思い切って左回り左手前駈歩スタートを切る。できるだけ前へ重心を持っていきスピードを上げる。脚でリズムを維持する。3周目でサークルを小さく、ペースも少し落とす。正確にセンターを狙ってコースを調整しつつ、直前で速歩、すかさず左外方脚で腰内、右手前駈歩発進で右回りのサークルへ。2周を大きく速く、あと1周を小さくゆっくりにして、同じくセンターをきれいに狙って速歩、左手前駈歩発進、左サークルから半周でそのまま直進、センターラインを超えてストップ、右へ振ってロールバックから右手前。半周して反対側で同様にストップ、左へ振ってロールバックから左手前。半周してできるだけスピードに乗せてセンター過ぎたところでストップ。ゆっくりバックして終了。

後半のロールバックを含む一連の流れが好きだ。馬との一体感を感じるんだ。
僕がキャロラインで練習していた間、ママはファドに乗っていた。ほんと、ママがファドに乗るとカッコイイな。やっぱりママはブリティッシュに憧れてる。向いてるかもね。そのうち障害も飛びたいって。でもパディはウェスタンだからね。ママもウェスタンの服装したら似合うと思うけどな。

ウェスタン VS ブリティッシュ
午後はサンダーに乗ってトレイルの練習をする。1鞍は調子を見ながら乗る。師匠とヒサさんが今回の競技のパターン通りにログを並べ始めたので手伝う。図で見ていたイメージを実際の景色としてしっかり頭に入れる。歩調を確認するためには、自分の脚で歩いたり走ったりしてみるのがいい。
トレイルはいくつかのデリケートな馬のコントロールを必要とする箇所を組み合わせてある。それぞれを確実にやって次へ進む。

今回の最大の難所はバックで斜めにレーンを移動するところ。ログで作った3本の平行線は真ん中が馬の前後肢の分くらいが空いている。右レーンの奥からバックでだいたい自分の脚がログの切れ目まで来たら馬の尻を左へ押し込む。このとき馬の右足がログに引っかかりやすい(右の写真)。慎重に後肢を入れ、今度は前肢を左へ振るが、このとき左の前肢がログの切れ目より前だったら馬をわずかにバックさせなければ当たってしまう。後肢が当たらないように最小のバックで留め、前肢がログの切れ目をクリアしたと見たらそれ以上下がらないように気をつけて前肢を左へ振る。馬体がまっすぐになったらそのまま数歩バック。
ログに当たるとコン!と音がする。それを審判は聞き逃さない。そのためこの競技ではギャラリーもシーンとして見守っている。

写真下はゲート。サンダーは慣れているのでこれはさほど難しくない。ただゲートを通った際に充分馬体が通過してから反対向きに下がらないと柱に近寄りすぎて当たることがある。ロープにはある程度長さがあるから馬の動きがスムーズに行くように充分な距離を取ろう。
下の写真はボックスの練習。
右に回るので進入するときにやや左寄りにはいる。馬は首が長いからつい自分で思うより後ろに立っていて、後肢がログに当たりやすい(写真左)。右の前肢がログに沿って回っていくように導く。450度回って右手方向へ出るのだが、案外このときに3本のログに馬の足が当たることが多い。それは立ち位置がやや後ろのせいじゃないか。サンダーほどの馬でも最初の一歩がログから中途半端に遠ければうまくまたいで行かれない。これも馬の首が長いからつい感覚的に間違っているんだな。馬の首は前肢よりかなり前にあるんだぞ。
サイドステップは自分の真下にログが来るように馬を立たせ、やや首を先行させながら右の脚で押していく。首を先行させないと前肢がうまく交差しない。ログとの位置関係さえつかめればさほど難しくない。

パターンをよく頭にたたき込んで全体の通しを練習した。やはり最初の方にある縦列駐車風のバックが難しく、だいぶコンコンやってしまったな。うまくいかなかったことを集中的に練習して今日の練習は終わりにしよう。

今回の競技会にママは出ないけど、来年は出たらいいね。目標を持つといいよ。今回は僕も思いがけず出ることになって、そのために力みや焦りで馬を一時コントロールできなくなり辛かった。だけどもう一度基本から考え直す機会になった。いつも、何をするにも、一番大切なのは馬とのコミュニケーションだ。このことを今回は肝に銘じた。

さあ、あとは競技会までイメージトレーニングしかできない。でもこの二日の練習はとても良かった。これから2週間は仕事も無茶苦茶に忙しいけれど、頑張るぞ。
競技会ではみんなすてきな衣装で出てくるんだって。それを見るのも楽しみの一つ。僕は今回初めてだからまだよく様子がわからない。でも、ハットは買ったし、ブーツもある。ジーンズは本当はWranglerにしたかったけど、まあユニクロで買ったのでもいいや。一応ブーツカットだし。シャツは少しパリッとしたのを着ようかな。どうですか、こんな感じなんですけど、おかしくないですか?『黒川さんには僕のチャップスを貸しましょう。ちょっと埃まみれですけど、試してみてください』え!チャップス?あの、カウボーイがつけてる革の?やったぁ!あこがれのスタイルに近づくなぁ。師匠のだからちょっと長いけど、馬に乗ればちょうどいいかな。なんだかとても心強い気持ちになったぞ。

競技会までの2週間にコンサートが7回ある。それに練習後にチェロのオーディションを聞かなければならない日が3日、室内楽のリハーサルがある日が1日、ついでに高校のクラス会まである。譜読みも大変だ。だけどとても大きな楽しみを前に気持ちは前向きだ。

競技会前日はサントリーホールの定期が済んだら移動する。富士の山荘へ行くか、あるいは直接会場の小淵沢に行くかな。朝が早くから馬場を使って練習できるから、やっぱり小淵沢まで行っておくほうが良さそうだ。
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