乗馬日記
夢だった乗馬…ついに現実に!富士の山荘の直ぐ近く、Paddy Fieldに入会。


2008年7月19日 初参加!八ヶ岳ホースショー

ついにその日が来た。初参加の緊張は、パディに最後に練習に行った今月3日以後の仕事が忙しかったおかげで、現地入りするまであまり感じなかった。仕事の合間に時々イメージトレーニングをしていると、オーケストラの仲間が『黒川さん、今馬に乗ってるでしょ?』と冷やかす。イメトレは完璧だったけど、やっぱりほんとはもうちょっと乗って練習したかったな。

前夜サントリーホールの定期を終えて帰宅すると、大急ぎで準備を整えて出発した。ママが競技の翌日にはどうしても教会に行かなきゃならないから、仕方なく車2台で行った。慣れた道だけど、おしゃべりできずに行くと遠く感じるなぁ。深夜1時頃山荘に着いた。連休を休める義弟が先に来ていて迎えてくれたから、山荘はすでに快適になっていた。彼にはビデオの撮影も頼んであるんだ。

朝早くから練習ができるような話だったから、2週間以上も乗っていない僕は心配で、とにかく早く行きたかった。2時間ほど眠って3時半に起き、4時過ぎには山荘を出た。甲府精進湖線で甲府南ICへ、中央高速を小淵沢でおりるとじきに山梨県の馬術競技場があった。道を隔てた反対側に競技参加クラブのために割り当てられた厩舎がある。パディのところはすぐにわかった。

高橋師匠はすでに忙しく準備に動き回っている。やがてほかのスタッフや千尋さんもやってきた。今回スタッフで参加するのは、師匠のほか久田さんと隈元さん。あとは会員が10名ほど参加する。
馬場にはすでにトレイルの準備ができていた。朝の気持ちのいい空気が、すぐ近くに見える鳳凰三山や甲斐駒ヶ岳、北岳などの雄大な景観とともにこの特別な日の印象をとてもいいものにした。

思ったほど早くから練習ができないので、トレイルのパターンを繰り返しイメージして、実際の距離感や位置関係を確認をしていた。

トレイルのノービスクラスは最初の種目で、9時に始まるんだ。10名のエントリーがある。
そろそろパディの馬たちが馬場にやってくる頃だ。すでに練習を始めているほかのクラブの人たちがいて、ひとり待っていると時間が長く感じられる。でもスタッフや自馬で出る会員さんはみんな一生懸命に準備をしているんだ。僕は何もしないで待っているだけ・・・やっぱり手伝わせてもらえば良かったな。
やっとパディの馬たちがやってきた。僕の乗るサンダーも来た。あ、競技会では正式な名前で登録されてる。サンダンスストームって言うんだ。同じくサンダーに乗る小倉さんが出番も先なので先に練習した。続いて僕が乗る。まずは歩調をコントロールできるか様子を見て、それからそれぞれパターンの中のポイントをチェックする。

さすがに競技会に慣れてるサンダーは落ち着いたもんだね。どれも『まかしてよ』って感じで上手にやってくれる。
いよいよ競技が始まる。このクラスは参加者が大方パディのメンバーなので気分的には楽だけど、でもだんだん緊張が高まってくる。師匠が『黒川さん、せっかくですからネクタイ結びましょう。ブルーがいいかな』初参加でどんな衣装を着たらいいかよくわからなかったから、紺のワイシャツに同系色の柄入りベストを着たんだ。みんなここぞとばかりめかし込んでいる中で見劣りしないか心配だった・・・でも師匠が『黒川さん、決まってますね』と言ってくれたし、直々にネクタイを結んでくれたんだ!気持ちが落ち着いた。

持ち点は最初に70点、そこから減点や加算されて成績が出る。

競技が始まると、サンダーに乗った一番手の小倉さんがいきなりノーミスの70点を出した。すごいや。サンダー、僕のときも上手にやってね。

演技を終えて帰ってきたサンダーに鞍を付け替えて乗る。順番を待つ間、ほかの馬の演技を見ながら、最後のイメージ確認。

パディの会員、道白さんの奥さん、弘子さんが自馬ミスディホビーでプラスポイントをもらって70,5点、小倉さんを抜きトップに出た。ハイレベルだなぁ。

ご夫婦で同じ競技に参加の尾中さんは、自馬のバーニー(ほんとはサンダンスヒルって言うらしい、知らなかった)で健闘している。バーニーは初参加だ。

さぁ、いよいよ次だぞ。
本番・・・静まりかえった馬場に一人進んでいく。最初はブリッジ越え。手前右に座っている赤い上着の女性がアメリカからやってきたジャッジ、ウィルマ・ホルコンさん。 最大の難所、縦列駐車のようなバックの技。ちょっと足が当たった・・・減点。
サイドステップはまあまあいけたか・・・ 速歩でログを越える。よし!
ボックスは入る前に停止すれば良かった。そのまま入ろうとして足が当たった・・・減点。 駈歩でログ越え。このあと直角に曲がりたかったけど、ちょっと短絡になっちゃった。やや歩調が乱れたか・・・
これを越えて直角に曲がってなるべくゲートまで駈歩を維持しようとしたけど、ここも短絡、結構手前から速歩に落ちた・・・ ゲートはだいたい良かったけれど、最後にリボンがなかなか掛からなくてちょっともたついた。
駈歩で来た道を戻る。あとログを2本越えれば・・・ この最後のログを越えたところがフィニッシュだ!行け、サンダー!
終わってみんなから拍手をもらったときはうれしかった。とにかく無事に最後までできたことがうれしかった。サンダー、ありがとう。得点は66,5点。

2人棄権したが、8人全員の演技が終わって表彰式。ジャッジの前に並んで結果を待つ。サンダーには二人が乗ったから僕は馬に乗らずにサンダーの隣に立つ。ちょっと締まらないけど、まぁ初回だからね。
1位と2位はダントツだったから明らかだけど、3位は?とてもみんなの得点を記憶している余裕はなかった・・・『結果を発表します。第1位、道白弘子さん、第2位、小倉志保さん、第3位、黒川正三さん!』

え!?ほ、ほんと?まさかの入賞だった。

みんなからも祝福されて、こんなうれしいことはなかった。

このあとトレイルのアマチュアクラス、オープンクラスと続いた。アマチュアクラスでは道白さんのご主人、オープンクラスでは師匠高橋さんが、ともにミスディホビーで優勝。パディは大健闘、ミスディホビーは3クラスを制覇した。

トレイルがすべて終わって、ジャッジのホルコンさんから総評があった。この競技ではより丁寧なコントロールが求められる。馬自身が注意を払っていることが伝わればプラスポイントもあるとのこと。難しいことをするのによく足元は見なければいけないが、あんまり下をのぞき込むのは良くない。馬の上でバランスを崩すと馬が動きにくい。ログをまたぐときに足が当たらないようにするには、日頃からある程度の高さを設けて練習し、馬が足をよく持ち上げるようにしておくことが必要とのこと。

うーむ、なるほど。これはいよいよ自分の練習に加えて馬をトレーニングすることのおもしろさもでてきたな。今回、その場その場でするべきことは結構冷静にできたと思う。初めてにしたら大きなミスは少なかった。でももっと正確にやらなきゃいけないところもあった。案外なんでもないと思っていたブリッジでも、もっと落ち着いて、サンダーが自分で足下をよく見られるようにしてやるべきだった。縦列駐車(ほんとはなんて言うのかな)やサイドステップやボックスのようなデリケートなものは、いずれもサンダー自身がもっと注意深くできるようにし向けてやれば、ミスがないばかりかプラスももらえたに違いない。

できすぎの結果だったけど、これからの目標も新たにできて、トレイルは益々楽しくなりそうだ。

さて、午後はストックシートメダルに臨む。(つづく
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