乗馬日記
夢だった乗馬…ついに現実に!富士の山荘の直ぐ近く、Paddy Fieldに入会。


2008年7月19日 初参加!八ヶ岳ホースショー つづき

午前中にトレイルのノービス、アマチュア、オープンの各クラスが行われ、パディはすべてのクラスで優勝のほか、アマチュアでは3位、ノービスでは2位3位も合わせて獲得した。馬主の道白弘子さん、ご主人、そして高橋師匠の乗ったミスディホビーは全クラスを制覇して名馬ぶりをみごとに発揮した。

昼休みを挟んで午後はストックシートメダルノービス、ショーマンシップオープン、レイニングオープン、ウェスタンプレジャーアマチュア、同オープンが行われる。

トレイルノービスにまさかの3位入賞で気をよくした僕であったが、実は次のストックシートメダルは遙かに不安だった。キャロラインにはまだ苦手の意識があった。果たして今日のキャロはしっかり走らせることができるだろうか。とにかく早く乗ってみたかった。だけどもうほかの馬たちが来てどんどん走り回っているのにキャロはなかなか来なかった。もう時間があんまり無い。やきもきして待っていたら、ようやく久田さんがキャロを連れてきてくれた。『もうウォーミングアップはできてます』

急いでキャロに飛び乗り馬場へ出る。並歩からすぐに速歩へ。そして駈歩。トレイルのときと比べて、何も置かれていない馬場は広いし、練習しているほかの馬たちのスピードも速くてなんとなく緊張感がみなぎっている。

オープンクラスに出る師匠もトラベリーナで練習していた。この写真で見る限り、格好では見劣りしないんだがな・・・
駈歩は最後の練習をした3日に脚がうまくいっていなくてタイミングや蹴り方を修正したが、実はまだあんまりよくわかっていなかった。だけど本番を目前にして気に掛かっていたのは、もっとほかのことばかりだった。

キャロは午前中にトレイルにも出ていたが、あんまり調子が上がらず『なんだかもう帰りたがっているようだ』という師匠の言葉が耳に残っていた。頼むよ、やる気を起こしてくれ・・・

このクラスではリードチェンジはフライングでなくても構わないというものの、できる人はきっと何人もいるだろう。僕はまだできない。僕は今回はシンプルリードチェンジで行くんだと割り切っていたものの、やや気後れしていた。

それでも混んだ馬場の中で、駈歩から速歩に落として手前を変える練習は何度かはやれた。ほかの馬と接触しそうになると、それを駈歩のまま避けることができずに速歩や並歩に落ちてしまう。周り中がなんだか気が逸っていて、やっぱりいつものパディの馬場とは違う雰囲気だな・・・そう思いながらその雰囲気に押されていた。
まだまだ調子はつかみきれないと思ったが、時間が無くなってしまった・・・

競技が始まると、トレイルとは全然雰囲気が違って、周りのギャラリーはにぎやかにはやし立てる。そういえばビデオで見たアメリカの競技会でもレイニングはそうだったな。駈歩のスピードが上がったり、スライディングストップやフライングリードチェンジが見事に決まったりすると、観客席からヤンキーな口笛や歓声が上がった。ライダーはそれでさらに勢いが付く・・・

出番が割にあとの方だったので控えの馬場でずっと待っている間、少し並歩や速歩で動かしていた。ロールバックはさっきの練習ではほとんどやらなかったので、狭い控え馬場で練習した。右に回す方がやっぱりうまくいかない。見ていた師匠が『もっと払うような感じです』というけれど、なかなかイメージがつかめなかった。

他の人の演技で歓声が上がると、僕にはその分不安が押し寄せてくる感じだった。自信がないまま出番になった。馬場に入っていく。並歩でゆっくりでいいとはいうものの、キャロはすでにやや迷走する気配だ。何となくまっすぐに歩く気がない。
やっとのことでセンターまで行き、それ!とばかり駈歩発進した。考えていたことは、とにかく前へ進めること。できるだけスピードを上げて2周大きなサークルを描くんだ・・・上体がガチンコに固まっていた。
左回りのサークルを半周位したあたりで急にキャロの歩調が速くなってきた感じがした。と同時にお尻がやけに弾みだした。おっとっと・・・!必死でバランスを取り、ただ落ちないようにするのがやっとだった。

1周目ですでにサークルはかなりゆがんだ。センターを越えて行きそうになったのを修正しようとしたら速歩に落ちた。すぐに駈歩に戻して2周目。この時点でかなり焦っていたと思う。一度落ちたスピードを取り戻そうと脚で煽る。もう脚のタイミングも何もなかった。2周目も同じ場所で同じようにお尻が弾んだ・・・落ちないぞ!
必死でこらえて小さなサークルへ。自ずとスピードダウンしたが、ずいぶんみみっちく小さなサークルを描いてしまった。センターで速歩に落としてすぐ右手前の駈歩発進。

なんとかこちらも3周回ったが果たしてどんな走りをしていたやら・・・ほとんど記憶にない。

センターでリードを変え(たつもりが実は変わっていなかった!)左にサークルを回り、向こう側を右から左へ直進。センターを越えてストップ(逆手前に気付かずここまで来てしまった。ということはこの時点でスコアは・・・)、右へロールバック。と思ったら思いっきりバックしてしまった。あわてて止め、もう一度右へ振る。今度は何とか回せた・・・

ここの2つの失策でスコアはゼロの2乗になっていたのだけれど、幸い(?)僕はそれに気付いていない。

ジャッジの前を通過してストップ、左へロールバック、これはうまくいった(と思った)。左手前の駈歩でフィニッシュへ向かう。ここはできるだけスピードを上げて終わりたい。
序盤、中盤の乱れに対して終盤はやや落ち着きを取り戻していた。最後の直線を走りきってストップ、ゆっくりバックして停止。このあたりは丁寧にやった気がする。とにかく初挑戦は終わった。

拍手される中を控え馬場に下がる。下馬して銜をはずしてスタッフに見せる。このときアナウンスがスコアゼロを告げた・・・

この競技ではいくつかの失策は即刻スコアゼロになる規定がある。ほかがいくらうまくいってもだめで、無情と言うほか無い。僕の場合、ほかに褒められるところもなかったから仕方ないけれど、それでもゼロという判定が下った瞬間はショックだった。

表彰式ではまたしても馬なしで並ぶことになったが、3位をもらったトレイルと比べてスコアゼロのストックシートメダルは惨めだった。まぁいいや。初めてではこんなもんだ。反省材料が見つかればそれでいいのさ。
このあとショーマンシップ、レイニング、ウェスタンプレジャーと続いた。暑い日差しの中で丸一日の競技会はなかなか体力がいる。僕は初参加ではじめの方の2種目に出ただけ。しかも馬の世話もすべてやってもらって、ただ乗るだけだった。でもパディのスタッフやほかの会員さんは、自分たちも競技に出るほかに馬の世話に一日働いていた。僕はまだまだだな・・・

この日のすべての日程を終えて、近くのホテルで懇親パーティがあった。ほかのクラブの方も大勢いる中、パディのメンバーはまだ少しだけ。時間をだいぶ過ぎたので幹事さんの発声で飲み物と食事がスタートした。喉が渇いていたしお腹も空いていたから、遠慮無くどんどんいただいた。しばらくしてパディ代表の千尋さんがやってきたが、彼女はスタッフがまだ最後の片づけをしていて現れないので食事に手を出さない。ようやく高橋師匠や久田さん、隈元さんが到着してあらためて乾杯。お疲れさまでした!久田さんがさぞお腹も空いているだろうに、みんなのために料理を取ってきてテーブルに並べている。師匠は何度も僕たちのグラスに飲み物をついでくれた。千尋さんやスタッフの心遣いの細やかさは普段から感じるけれど、あらためて暖かいものを感じてうれしかった。パディはほんとにいいクラブだ。

いい経験といい思いをたくさんした。これからの目標もたくさん見えてきた。もっともっとこれから楽しくなるな。

翌日は僕は出番がないし、明後日からの仕事のことを考えると少し体を休めておいた方が良さそうだな。というわけで競技会二日目は行かずに、山荘で休養して早めに引き上げた。この日もパディは活躍したらしい。結果はこちら
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