乗馬日記
夢だった乗馬…ついに現実に!富士の山荘の直ぐ近く、Paddy Fieldに入会。


2008年8月13、15、17日 ママは天才!?

競技会のあと、駈歩のこつが掴めたと思った。確かに脚の使い方、リズムの取り方に思い違いがあった。7月30日にジェリー、モモ、バーニーに乗ってとてもいい感じに走れたんだ。特に小刻みによく走るジェリーやバーニーに対し、大きなモモの揺れにも対応できたことがうれしかった。

次にパディに行ったのは8月4日。オレオに乗ったらこの前ほど調子が出なかった。なんだかうまく脚が使えないなぁ。ま、オレオはまだ若くてよくわかってない馬だからな、仕方ないさ。ジェリーに乗ってあのいい感じを思い出そうとする。うん、まあまあかな。ママはエドに乗る。続いてお馴染みのファド。いつ見ても気品があるけど、ママが乗るとなおいいねぇ。
この日はあとで猛烈な夕立が来て、外乗に行っていた小さな姉妹がどうしたかと気をもんだ。でも、滅多にないずぶぬれを楽しんで意気揚々と帰ってきた。同じくずぶぬれで帰ってきたヒサさんが明るい笑顔だったのがたくましかった。
去年の夏休みは乗馬三昧だった。だけど今年はだめだ。日にちが全然ないんだ。山荘コンサートが終わった翌日の13日、もうお盆の真っ最中で混んでもいるだろうし暑いしな(去年はそんなこと考えもせず乗りまくったんだが・・・)。夕方出かけて行って空いてたら乗ろう。のんびりした気分で出かける。影が長くなる頃は暑さも収まってくるしだいたいビジターさんはもういない。僕は初めてのココペリに乗る。古代エジプトの壁画のような大きな目が特徴だ。ママはマックスに乗る。僕はココペリの感じもよくつかめないうちに一鞍で終えた。

15日、この日ものんきに出かけていった。翌日クラブハウスの本番を控えているからなんとなくあんまり遊ぶ気分でもない。久しぶりにBJ、あのスランプのときの完全にそっぽ向かれた記憶が頭をよぎる。去年の夏の終わりにはあんなにいい感じに乗っていたのにな。

この日ママが初めてココペリに乗った。ママは実に気持ちよさそうに乗っている。僕はやっぱりまだBJとの間にしこりがある。なんだかうまく乗れない。いいや、今日はもうおしまいにしよう。一鞍を時間前に降りちゃった。ママの写真でも撮ろう。
馬場を見るベンチにカウボーイハットのベテランらしい男性が二人、ママの乗るのを眺めている。二人の会話が聞こえてくる辺りでカメラを構えていた。『いやぁ、いい馬だなぁ』『あの足の運びは珍しいな。側対歩に近いんじゃないか』そくたいほ?なんだ?

ちょっと興味を引かれて近くまで行き挨拶して話に加わる。どうやら左右の足の運びが普通の馬と違うということらしい。普通は前足と後ろ足は対角のものが一緒になる(斜対歩というんだな)ところが、この馬は同じ側が同時に動くという。なんだ、ヴィヴォのだみ足のことか。レミは速歩にすると実にきれいに足を運ぶんだが、ヴィヴォは前後肢が微妙に左右で揃う。完全ではないところがヴィヴォらしいところなんだが。そういえば最近完璧なだみ足、じゃない側対歩の犬を見たな。ちょっとびっくりだった。
人でいえば歩くときに右手と右足が一緒に出るようなものだ。腰を痛めたときなどは腰をひねらずに歩けるからいいということを聞いたように思うが、歩きにくいだろうなぁ。もっとももともとは人の歩き方はそうだったとも聞いたことがある。じゃ、なぜ、それにいつ反対になったんだ?歩き方って習慣や教育で変わるものなんだろうか?

確かにこのページに載せた写真ではココペリの脚は同じ側が同時に宙に浮いているように見える。完全ではなくてもやはりそれに近いとは言えるのかな。馬の場合、側対歩は揺れが少ないから乗りやすいんだそうだ。古来日本の馬は流鏑馬など馬上から矢を放つ必要から、揺れの少ない側対歩であった・・・ほかにロバや駱駝などが側対歩だそうだ。あ、それから象みたいに体重が重い動物もそうらしい。ヴィヴォも体重が重い動物なのかな・・・
ところでかのベテラン氏、『奥さんは普段どちらで乗られてるんですか?』え?いや、いつもパディですけど(どういう意味か掴みかねてる)。『じゃ、パディに来る前はどちらのクラブ?』あ、だからパディに来て初めて馬に乗ったんです(何言いたいんだ?)。『まさか!ほんとですか?じゃぁえらく筋がいいんだな。てっきりどこかよそでブリティッシュの指導をかっちりやってきたんだろうと思った』あ、どうも・・・僕と一緒に始めたんで、まだ二年足らずです(ちょっと鼻が高い・・・)。『いや驚いたな。時々いるんですよ、こういう人が。同じ事を習っても全然筋が違うんだ。姿勢がいい。目線が違うんだな。外人にはいるが日本人には少ない。日本人は農耕民族だから、足下に雑草が生えていないかとすぐ目線が下に行くんだ。狩猟民族は足下なんか見てたらやられちゃうからね』なるほど。農耕民族と狩猟民族かぁ。音楽でもこの違いはあるんですよ。リズムの違いでね。地面がしっかりした連中のリズムは強拍が一拍目に来るけど、農耕民族は柔らかい地面、つまり田圃と縁があるから、ズボッと入る一拍目より脚を抜く二拍目の方に力がいる。『いやぁ、話してみるもんだね。勉強になる』
『それにしてもうまいなぁ。奥さんは日本人離れしていますよ。それに動物が好きでしょ?そういう人の乗り方だ』ええ、確かに。うちには犬が二頭いますし、家内は小さいときから猫と一緒に育ったんです。『あぁ、やっぱりね。気持ちが通じるんでしょうな』(ずいぶん褒めてくれるね・・・)『いや、そういっちゃ何だけど、旦那さんの乗り方は並の日本人ですよ。だけど奥さんはちがうんだ』(・・・)
結局褒められっぱなしのママのカメラマンをやっていた。今日は明日に備えてセーブしてるんだ・・・と、また落ち込みそうな自分を必死で踏みとどまらせていた。ところでかのベテラン氏、昨年の夏にママがファドの左手前がうまく出せずに苦労していたときにアドバイスをくださった方じゃないかな。

この日はママが二鞍、僕は一鞍でおしまい。
夏休み最終日は山荘の片づけがだいたい済んだところでパディへ行く。一昨日のカウボーイ氏の言葉はズンときたが、翌日のコンサートもまぁうまくできたし、ま、いいか。最終日はそれまでいい天気が続いていたのに曇りがち。我々が乗る頃には雨が激しく降り出した。

今年の夏休みは日程的に余裕もなかったけれど、二つのコンサートの間にパディにも来て少しは馬たちとつき合えた。僕はまだ完全には立ち直れていない自分を見てしまったが・・・まぁ,、ひとつの進歩の過程だと思えばいいさ。ママはこのところ調子いいよね。

夏が過ぎれば秋、馬にはいい季節だ。我々も乗り始めてやがて2年になる。長く、ゆっくり楽しんでいきたいね。
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