第9回クロスクラブコンサート


2006年9月17日(日)


モーツァルト フルートカルテット ニ長調 kv285
モーツァルト ピアノカルテット 変ホ長調 kv493
ウェーバー フルートトリオ ト短調 op63




フルート 吉岡アカリ
ヴァイオリン 宮川正雪
ヴィオラ 曽和万里子
チェロ 黒川正三
ピアノ 黒川文子


お料理 NPOコミュニティガーデニング協会

クロスクラブサロンコンサートは、ときどきぱらつく小雨ではありましたが、しっとり濡れた緑の庭を眺めながらのモーツァルトとウェーバーの室内楽、そしてフレッシュハーブの香りいっぱいのごちそうで楽しいひとときを過ごすことができました。おかげさまで大勢のお客様と毎回楽しく過ごして今回で9回目。

今回フルートの吉岡アカリ君とウェーバーのトリオを演奏できたのは楽しかったです。この曲を私と家内は学生時代に初めて演奏し、またその後ももう一度演奏の機会がありましたがもうずいぶん前のことです。当時はまだウェーバーについてほとんど知識もなく、作品もわずかに序曲を一つ二つ弾いたことがある程度でした。その後オーケストラでオペラ“魔弾の射手”やバレエの振り付けの付いた“舞踏への勧誘”など他のウェーバーの作品を演奏してきた経験が、今回演奏する上でずいぶんはっきりしたイメージに繋がりました。

モーツァルトの室内楽は今までずいぶん演奏してきましたが、フルートカルテットは意外に機会が少なかった気がします。今回演奏して他の2曲も演奏したくなりました。ピアノカルテット変ホ長調はピアノがとても魅力的です。変ホ長調の響きは私は特に好きです。モーツァルトの大好きな家内ですが、この日の演奏は特にすばらしかったと思います。
コンサートが始まるまで当日は朝から最後のリハーサルです。予定より早くまずアカリ君が到着したので、ウェーバーから始めました。
続いて宮川君と曽和さんとピアノカルテットを合わせます。

ピアニストは会場のピアノで弾かなければなりません。いつも弾いている自分のピアノではないのでピアニストにとって会場のピアノの調整は命綱です。クロスクラブでピアノを使うのは数回目ですが、いつも家内の信頼する調律師の三浦さんに調整をお願いしています。
リハーサルの最後はフルートカルテット。

アンサンブルではいろいろな楽器のバランスや音色の調和が大切です。同じカルテットでも弦の三人にピアノが加わるのとフルートが加わるのでは音の出し方が全然違います。

会場の響きも演奏するときには大切な要素です。最近はよく響くホールが増えました。しかしクロスクラブのようなお客様と近い距離で演奏するときは、お客様に聞こえる音は直接音になるので音作りはより繊細になります。音量よりも音色が大切ということでしょうか。
我々がリハーサルをしている間に厨房ではパーティーの準備が着々と進んでいました。NPOコミュニティガーデニング協会の方々に料理担当をお願いするのは今回で2回目。お茶だけをご協力頂いたのはそのほかにもありましたから、もう皆さんすっかりお馴染み。このコンサートの雰囲気もわかっていて、今回もいろいろ工夫して、おいしくて綺麗で食べやすいものをたくさん用意してくださいました。
リハーサルが済むと庭でお昼を頂きます。用意したパンの他に、前回お菓子を作ってくださった山崎さんが、今回は我々のためにケーキを作ってきてくださいました。演奏前のひととき、ハーブのお茶と手作りケーキで気持ちが和みます。
そろそろ開場の時間。入り口にはクロスクラブの庭の写真をデザインしたポスターがお客様をお迎えします。
開演時間にはお客様でサロンはいっぱいになりました。お馴染みのお客様も多く、和やかな雰囲気です。
演奏者の登場は庭から。
モーツァルト作曲 フルートカルテットニ長調 メンバーをご紹介します。フルートの吉岡アカリ君、ヴァイオリンの宮川正雪君、ヴィオラの曽和万里子さんです。
ウェーバー作曲 トリオト短調
2曲目のウェーバーが終わって、アカリ君がフルートについて話をしてくれました。
休憩
モーツァルト ピアノカルテット変ホ長調
いつも熱心に聴いてくださるお客様、ありがとうございます。
今回初登場の宮川君の評判がよかったのはうれしかったです。彼の誠実な演奏は私もとても好きです。

宮川君と曽和さんはともに東京フィルメンバー。室内楽はフィルハーモニーカンマーアンサンブルのほかに弦楽三重奏団トリオ・レヴァンテ(チェロは東京フィルの渡辺文月さん)でも演奏しています。
コンサートが終わって庭に出てみると、あちこちに飾られた花や、木の枝に下がった古い籠などの装飾が目を楽しませてくれます。クロスクラブの味わいのある建物と、大きく枝を茂らせているコブシ、アカシア、桜の大樹が全体を落ち着いた雰囲気にしています。
お客様に庭を楽しんで頂いている間に、サロンの中にはご馳走が並びます。今日はときどき小雨がぱらつくので、ご馳走は屋根の下に並べた方が無難でしょう。でも大きな木が茂って雨を防いでくれますから、よかったら庭にお皿を持って出てください。気持ちがいいですよ。
NPOコミュニティガーデニング協会の小林さんがお料理の説明をしてくださいました。この季節ならではのフレッシュなハーブは、お茶に、ディップに、カナッペに、そしてケーキにも幾種類も入っていてすばらしい味と香りに仕上がりました。片手で食べやすいものを中心にこしらえてくださったのもありがたかったです。

香草ばかりでなく、生の食用花(写真でピンクに見える)もとても華やかな上に香りもよかったです。
ハーブのお料理にもやはりワインは欠かせません。赤、白、どちらになさいますか?

コーヒーもよろしかったらどうぞ。今挽きたての豆を、ドリップしたところです。


ハーブティーは二種類、ご自慢のブレンドはちょっとほかでは味わえないすばらしい香りです。
演奏者とお客様が親しく話しながら過ごすひととき。私たちにはとても楽しい時間です。どうぞ遠慮なさらずにどんどん話しかけてくださいね。
今日も楽しくコンサートを終えることができました。
お客様がお帰りになったあと、着替えてリラックスした我々と協力してくださったNPOコミュニティガーデニング協会の皆さん、スタッフの仲間たち、そしてクロスクラブの山口さん、一緒に打ち上げ。楽しい余韻が遅くまで続きました。


次回は記念すべき第10回です。いつもなら次回の予告をするところですが、今回は間に合いませんでした。今特別企画を考えているところです。今までこのコンサートで演奏してきた仲間たち、聴きにいらしてくださったお客様、お料理やお菓子で協力してくださった方々、支えてくれた仲間たちと山口さん。おかげさまでここまで続けられました。そしてこれからもずっと続けていきたいと思います。そんな思いを込めた第10回を来年、たぶん5月頃開きたいと思っています。それまでにオペラシティでの定期公演1月31日4月11日にあります。そちらも我々には大切なコンサートです。その準備との兼ね合いで第10回クロスクラブサロンコンサートをどうするか、まだ思案中なんです。でもきっと楽しい企画を実現できると思います。このHPと定期公演のプログラムなどでお知らせしますので、どうぞお楽しみに。

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