第15回クロスクラブコンサート

2010年11月14日(日)


クロスクラブのコンサートも今回で15回目となりました。どんなコンサートができるのかなと手探りで始めたコンサートでしたが、オーナーの山口さんご夫妻の温かい人柄と、お二人のイメージにぴったりの風情あるサロンと庭、そこにお集まり下さるお客様方、そして一緒になって考え協力してくれるスタッフのおかげで、我々のコンサートの原点ともいうべきスタイルができてきました。春と秋の年2回、季節の花や新緑や紅葉と共に音楽と交わりを楽しんで積み重ねてきました。昨年からは春の仕事や行事が忙しくなってきて、クロスクラブは一時的に秋だけにしています。今年はこれまででもっとも遅い11月14日の日曜日でしたが、お天気に恵まれ心配したほどの寒さでもなかったので、お客様には始まる前、休憩時間、そしてコンサートのあとのパーティも庭でゆっくりしていただくことができました。
風もなく穏やかなのに、落ち葉がはらはらと落ちてきて地面で乾いた音を立てるのが何とも風情がありました。控え室と厨房のある離れの屋根には、きれいな桜の落ち葉が積もっています。
今回はコンサートのあとの打ち上げパーティを自分たちで用意することにしました。オケの出番がずっと続いていたので準備はぎりぎりでしたが、二日前の夜中に煮込みを作り始め、前夜には料理をつくりながらも家内とアンサンブルの仕上げをしました。家内も前日にチーズケーキを焼いてくれて、あとは当日オードブルを作るのと盛りつけやサービスのことを考えればいいところまでこぎ着けました。

当日朝10時過ぎ、厨房で準備を始めた頃、庭では山口さんがテーブルに置く花をアレンジしてくださっていました。ヴィヴォも厨房と庭を行ったり来たり、しっかり参加しています。落ち葉の色が鮮やかで、庭の雰囲気がとてもすてきでした。野趣に富んだお花がここではよく似合います。
今回のおもてなし料理は、ハムと野菜のオードブル、鶏と茸のトマト煮込みソースのパスタ、ディップ3種、そしてチーズケーキ2種です。さあ、オードブルを作らなきゃ。今まではパーティを依頼したスタッフでにぎやかな厨房は所狭しと人と物で一杯でしたが、ひとりで広々と動き回りながら準備しました。
今回の演奏者は我々夫婦と若い依田くんの3人、スタッフはチャパの今井くんと仁科さん、ステージマネージャーとコーヒーの宮本くん、そして山口夫人の麗子さんです。あ、それに義弟が写真とビデオを撮ってくれ、皿洗いもやってくれました。家内は朝教会の創立記念日でオルガンを弾くご奉仕があったので、1時少し前に到着しました。みんなが揃った頃には大方の準備も整いました。
いつもこのごろはワインにその日の特別なラベルが付きます。今回もここにしかないワインができました。

オードブル、なかなか華やかにできたでしょう?

家内が焼いて切り分けるように筋だけ付けておいてくれたチーズケーキは、天板ごと運んできて切ってプレートに並べました。下中央はブルーベリー、右はオレンジです。

下左は宮本くんのお手製薫製。チーズ、ちくわ、ベーコンです。

さあ、リハーサル、予定の1時にぎりぎり間に合いました。開演まであと2時間、開場までは1時間半です。お昼を食べるまもなくリハーサルを始めます。そうそう、こちらが本業なんです。

プログラムはモーツァルトとブラームスのピアノトリオ。家でのリハーサルよりここへ来てずっと音楽を楽しめるようになりました。本番ではきっともっと自由になるでしょう。
いよいよ本番。いつも思うのですが、クロスクラブほど控え室からステージまでの道がすてきなところはほかにありません。
モーツァルト ピアノ三重奏曲 ハ長調 K548

力強いテーマで始まる第1楽章、それぞれの歌心が響き合う第2楽章、軽やかで華やかな終楽章。
ここで新しい仲間、依田真宣くんをご紹介します。親子ほども年齢が違う彼から新鮮な刺激を貰っています。ソロ、室内楽で大いに活躍しているほか、東京フィルへはゲストコンサートマスターとして多く出演しています。今後が期待されるヴァイオリニストです。
クライスラーの小品を2曲弾いて貰いました。

美しきロスマリン
愛の喜び
我々も演奏します。

ラフマニノフ ヴォカリース
カザルス 鳥の歌
休憩のあと

ブラームス ピアノ三重奏曲 第1番 op.8

若い頃に作曲し、後に手を加えて完成されたすばらしいトリオです。
印象的な第1テーマと複雑に絡み合うアンサンブルの第1楽章、技巧的なスケルツォと美しい旋律のトリオ、しっとり歌い上げる第3楽章、哀愁をたたえたテーマから情熱的に発展するフィナーレ。魅力的なトリオです。
またすばらしい仲間との出会いがあり、これからが楽しみになりました。

依田くんとは来年の1月と4月のフィルハーモニーカンマーアンサンブルのコンサートで協演します。


フィルハーモニーカンマーアンサンブルコンサートinオペラシティ2011January
2011年1月17日19時開演
ブラームス 弦楽六重奏曲 第2番
シェーンベルク 弦楽六重奏曲 『浄夜』

フィルハーモニーカンマーアンサンブルコンサートinオペラシティ2011April
2011年4月21日19時開演
シューベルト 弦楽四重奏曲 『死と乙女』
シューベルト ピアノ五重奏曲『鱒』
コンサートが終わりパーティを始める頃にはもう日が落ちて暗くなりかかっています。日が短い季節なので心配しましたが、幸いあまり寒くなく、灯りに照らされた庭もいい雰囲気です。

ささやかではありますが、手づくりのものを少し召し上がっていただきながら楽しいひとときをご一緒したいと思います。
我々の準備した料理やお菓子も皆さんに楽しんでいただけてよかったです。楽しいことを分かち合えることは何と幸せなことでしょう。本当にいい一日でした。いらしてくださったお客様、ありがとうございました。手伝ってくれたみんなにも心から感謝です。

MY FAMILY &
PHILHARMONIEKAMMERENSEMBLE
クロスクラブ