フィルハーモニーカンマーアンサンブルコンサート2009inオペラシティ

1月31日(土) 7時開演 東京オペラシティ リサイタルホール


撮影;中村美香 姫崎由美 今井啓二

今年のフィルハーモニーカンマーアンサンブルオペラシティ定期公演はベートーヴェンをメインテーマに置いています。『冬のベートーヴェン』『春のベートーヴェン』と題した2回のシリーズでベートーヴェンの音楽のすばらしさにどっぷり浸ろうというわけです。
『冬のベートーヴェン』ではハイドンの早い時期の弦楽四重奏曲作品17−1とモーツァルトのフルート四重奏曲イ長調でお膳立てをして、後半にベートーヴェンの後期の大作弦楽四重奏曲作品132というプログラムです。

午後のオペラシティは何となくのんびりした雰囲気で、エントランスの辺りはひと休みする人の姿がまばらにあるくらいです。でも・・・
リサイタルホールではハイドンのリハーサルが始まっています。響きのいいホールでのリハーサルはそれまで積み重ねてきた練習の最後の仕上げ。響きを聴きながらバランスなどをチェックしますが、残響のおかげで音楽がとてもふっくりとしてきます。表現が音楽的に一段と豊かになります。
メンバーがそれぞれの考えを出し合い、お互いを尊重仕合ながら一つの作品を築き上げていきます。一人一人の自覚と対等な存在意識が大切です。このメンバーでの弦楽四重奏は回を重ねて今とてもいい雰囲気になっていると思います。
リハーサルをしているところへフィルハーモニーカンマーアンサンブルの仲間でヴィオラの星さんがご主人と坊やを連れて応援に駆けつけてくれました。赤ちゃんが大好きな家内が早速抱き上げ、雰囲気がいっぺんに和みました。

リハーサル再開、真正面に陣取ったみーくん、ご機嫌に聴いています。

開演前はスタッフも準備に追われます。当日受付置きのチケットや招待状を準備する今井くん。
フルート四重奏曲のリハーサルが始まりました。ハイドンのかなり古風な響きも良かったですが、モーツァルトの穏やかなヴァリエーションの流れもホールでは気持ちよいです。
世代の近いアカリくんと宮川くん、楽しくリハーサルが進行します。
リハーサルも進み、いよいよメインのベートーヴェンにかかります。ホールの響きにはもう慣れて、カルテットとしてのまとまった音色もよくなってきています。あとは難曲の作品132をどこまで我々の音楽として表現できるか。精神性の高い作品にどこまで入り込めるか。
これまでの練習でお互いに考えを出し合い試して練り上げてきましたが、音楽はこれで完成ということはありません。常に新たな発見があり、新しく感じることがあります。時間の許す限り追求は続きます。
ベートーヴェンをテーマにした今年のオペラシティ公演、いよいよ開演まであと2時間ほどに迫りました。すばらしい精神の世界が我々を虜にしています。あとは集中力と体力の勝負です。
18時30分、開場しました。いつもいらしてくださるお客様の姿も見えます。
ハイドン作曲弦楽四重奏曲作品17−1
モーツァルト作曲フルート四重奏曲イ長調
前半が終わりました。お客様にもお馴染みになったロビーの写真パネル、これまでのコンサートやリハーサルの記録をご覧いただいています。
昨年のコンサートのライブCDもご高評いただいています。

さあ、そろそろ後半を始めましょう。今年のテーマ、ベートーヴェンから後期の大作、作品132を演奏します。
演奏を終えて暖かい拍手をいただく時、緊張感から解放され安堵に満たされます。
おかげさまでフィルハーモニーカンマーアンサンブルのオペラシティ定期公演も順調に回を重ね、内容も充実してきました。私なりに何かテーマを置いて企画し準備をしてきたコンサートが形になる時、とてもうれしいものがあります。今回もベートーヴェンの作品132は大曲でしたが、いい仲間たちとの楽しくも内容の濃い準備期間を経て達成感の持てるコンサートができました。

次回『春のベートーヴェン』へ向けていいステップが踏めたと思います。いらしていただきました多くのお客様に感謝申し上げます。
MY FAMILY &
PHILHARMONIEKAMMERENSEMBLE