フィルハーモニーカンマーアンサンブルコンサート2009inオペラシティ

4月26日(日) 2時開演 東京オペラシティ リサイタルホール


初めてのマチネ、リハーサルも午前中からで朝は少しあわただしかったです。心地よい緊張感とコンサートを迎える喜びが会場に入った時からありました。今日もきっといいコンサートになるという予感がありました。

時間前に青木くんも来て、まずトリオからリハーサルが始まりました。いつものように会場の響きを確かめます。よく知っているホールでも編成や曲が変われば毎回違った印象になります。今日はどうかな。
一楽章を弾いたところでそれぞれの感触を話します。響き方、聞こえ方は微妙に位置関係で変わります。ピアノの配置はこれでいいかな。もう少し奥の方がいいんじゃないか?
調律の三浦さんとオペラシティのスタッフの方にピアノを動かしていただいて、いい場所を探します。音は明瞭に、でも生々しすぎないように。わずかの移動でも客席への音の伝わり方が変わります。

位置が決まるとあらためて音楽的な確認をします。お互いに信頼し合える仲間とのアンサンブルはいつも楽しみです。音楽やアンサンブルに対する厳しさも、信頼を基に置いていれば楽しさを邪魔しません。
チェロソナタ第3番は家内と繰り返し弾いてきた曲です。とても大切なレパートリーの一つです。
スプリングソナタは大好きな曲です。ヴァイオリンを習っていた子供の頃、初めて聴いて以来ずっと記憶の中にありました。今日は青木くんがどんな演奏を聴かせてくれるでしょう。
リハーサルを終えて、本番までのわずかな時間にあわただしく食事をします。今日のプログラムを全曲弾く家内はたいへんです。しかもベートーヴェンの名曲ばかり。ピアニストにとっては厳しい選曲だったかも知れませんが、よく準備してきたと思います。家内宛に届けていただいたピンクのバラが祝福してくれているようです。

さぁ、そろそろ時間ですね。始めましょう。
今日はようこそおいでくださいました。1月の『冬のベートーヴェン』では後期の弦楽四重奏曲をお聴きいただきましたが、『春のベートーヴェン』では若々しい緑の季節に相応しく、中期の名曲をたっぷり演奏したいと思います。

まず始めにスプリングソナタ、そしてチェロソナタ第3番をお聴きください。
前半の演奏が終わり、しっかり手応えを感じることができたと思います。お客様の拍手もとても暖かく感じました。

休憩を挟んで、さぁ、いよいよ大公トリオを演奏します。
若かった頃には大公トリオはいい曲だと思ってもなかなか満足のいく演奏ができませんでした。今の年齢になってようやく自分の表現をすることができるようになってきたと思います。年齢を重ねて考え方も深くなったでしょうが、物事に感じることが多くなったようです。演奏するということは、自分の心の奥にある様々な感情を引き出し表現することだと思います。人生の経験が長くなってくると蓄積されている感情も多くなっているんだなぁと感じます。

今日も楽しくコンサートをすることができました。すばらしい曲を演奏する喜び、そしてそれを聴いて一緒に感動を味わってくださるお客様がある幸せ。会場へいらしていただいた多くのお客様、本当に今日はありがとうございました。なお、今回のコンサートはライブCDとして出す予定です。どうぞご期待ください。
MY FAMILY &
PHILHARMONIEKAMMERENSEMBLE