フィルハーモニーカンマーアンサンブル
コンサートinオペラシティ2010April
4月22日(金) 2時開演 東京オペラシティ リサイタルホール
photo;Y.Himesaki/K.Imai
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いつもフィルハーモニーカンマーのコンサートの日は心地よい緊張感と心の底から湧いてくる演奏の喜びがあります。準備段階はいろいろたいへんですが、当日になると全てがわくわくするような気分に変わります。 一緒に演奏する仲間たち、手伝ってくれるいつものスタッフはもちろん、オペラシティの係りの人たちまですっかりお馴染みになり、僕たちのコンサートのために気持ちよく動いてくれます。 僕がとても頼りにしているのがステージマネージャーの宮本くん。いつも演奏者のために細かく気を遣ってくれて間違いがありません。今日もゲネプロ開始前にステージのセッティングにてきぱきと動いてくれています。 |
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それぞれの椅子に座ってみて演奏者同士のコンタクトが取りやすいかどうか、重なって視界を妨げないかなどをチェックします。 彼が東京フィルのステージ上で動き回っていた姿を思い出される方も多いと思います。大所帯のオーケストラでは所謂裏方の仕事はとても重要で、ステ−ジマネージャーの指示系統がしっかりあって、きびきびと動くスタッフが欠かせません。今、彼はオーケストラの裏方の仕事は離れて別の仕事をしていますが、フィルハーモニーカンマーでは変わらずステージマネージャーを務めてくれています。 |
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今回はマチネなので、ゲネプロも午前中から始まります。夜のコンサートの多い演奏家にとってこの時間はまだ『早朝』です。身体を伸ばしたりゆっくり指慣らしをして、徐々にテンションを上げていきます。 | |||||||||||
これまでにも何度か企画してきた『たっぷりブラームス』ですが、ブラームスの音楽の魅力は今回も練習段階から強く感じていました。密度の濃いアンサンブルを目指して最終的な詰めをします。 ピアノクインテットはフィルハーモニーカンマーとしては初めて演奏します。メンバーのそれぞれが別の機会に演奏したことはあっても、今回は全く新たに曲に接したいと思います。同じ曲もメンバーが変われば違った曲のようになるのが室内楽の楽しさです。 |
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今回初めて加わったヴァイオリンの近藤くんは、すばらしい感性と技術を持った演奏家です。彼の視点は和声やフレーズといった音楽の基本的なことにしっかり根ざしていて、とても説得力があります。みんなもそれを認めているからこそ、彼の主張に耳を傾け、新しい感性からいいものを吸収しようとします。 | |||||||||||
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ゲネプロが時間をはみ出して終わり、開演までわずかの時間しかありません。メンバーは急いで食事をしたり着替えたりして、残ったわずかの時間で本番に向け気持ちを集中させます。 ロビーにはもうお客様がお見えのようです。今回オペラシティでの定期公演は第10回目となります。これまでの足跡を第1回からのポスターでご覧いただけるようにロビーに展示しました。毎回すてきなデザインのポスターは我々の自慢です。デザイン担当の美香さんも我々の大切な仲間の一人です。 さて、開演時間になりました。始めましょう。 |
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皆さま、本日はようこそお越しくださいました。今日のプログラムは私の大好きなブラームスの室内楽から五重奏曲を2曲演奏いたします。新しい仲間も加えて新鮮な気持ちで臨むブラームス、どうぞお楽しみいただきたいと思います。 | ![]() |
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1月のニューイヤーコンサートとは違った重厚なプログラムでした。会場へいらしてくださったお客様、ありがとうございました。どちらのクインテットも難しく、内容も濃いので繰り返し弾く機会を持ちたい曲です。しかし新たに取り組みたい曲もまだまだたくさんあります。弾き続けられる限り、私にとって演奏したい曲は尽きません。 8月26日(木)は今年からの新しい企画で、室内楽と声楽の協演です。それも西洋音楽の精神の原点ともいうべき『教会音楽』を取り上げます。この企画にはすばらしい声楽の仲間たちが加わります。フィルハーモニーカンマーアンサンブルの新しい試み、4人の歌手と5人の弦楽、オルガンによるバッハのカンタータとモーツァルトのミサブレヴィス。どうぞご期待ください。 |
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