フィルハーモニーカンマーアンサンブルコンサート in オペラシティ
2011 January

1月17日(月) 7時開演 東京オペラシティ リサイタルホール


今年最初のフィルハーモニーカンマーアンサンブルコンサートはブラームスとシェーンベルクの六重奏曲という重厚なプログラムで幕を開けました。曲はとてもすばらしいけれども、とても難しくもありました。また、初めてアンサンブルを組んだ新しい仲間とのリハーサルは緊張感とともに新鮮な喜びがありました。いつものように、いよいよゲネプロに至ってなおぎりぎりまで検討が続きます。
ヴァイオリンの依田くん、チェロの小野木くんは初登場。ヴィオラの中村くんと共にまだ20代の若い世代です。宮川くんや須藤さんのようなベテランとどんなアンサンブルになるのか、楽しみでもあり不安でもありました。でもリハーサルが始まってみれば世代の隔たりは関係なく、お互いにいい刺激をしあって進めていくことができました。

しっかりした考え方、優れた音楽性とそれぞれの魅力的な個性、そして確実なテクニックはきわめて高いところで融合しあったと思います。
ブラームスとシェーンベルクを同じ六重奏ながらそれぞれ楽器の第1,第2パートのメンバーを入れ替えました。また配置も変えています。

ブラームスは左から依田くん(第1)、宮川くん(第2)、小野木くん(第1)、私(第2)、中村くん(第2)、須藤さん(第1)(最初の写真)

シェーンベルクは左から宮川くん、中村くん、私(以上第1)、右から依田くん、須藤さん、小野木くん(以上第2)(左の写真)

2つの弦楽六重奏曲に音型的にいろいろな共通点を見つけて興味深く思いました。下降する半音階が多く出てくること、基本となる音型を裏返したように変形させて使うなど、バッハにも通じるアイディアかも知れません。
本番ではまず前半に、ブラームスの実らなかった恋の相手、アガーテへの思いが込められたと思われる弦楽六重奏曲第2番を演奏しました。
後半はシェーンベルクの『浄夜』を演奏します。この曲はドイツ語の詩のニュアンスを和声や音型で表現しています。古代ゲルマンの時代より不屈の生命力の象徴とされてきた樫の木の林を舞台に、ひと組の男女の会話と心の動き、そして月の投げかける光などの情景を見事に音楽で描き出した作品だと思います。
とても緊張した本番でしたが、得るものは多かったと思います。ご来場下さったお客様、ありがとうございました。
MY FAMILY &
PHILHARMONIEKAMMERENSEMBLE