フィルハーモニーカンマーアンサンブルコンサート in オペラシティ
2012 August

8月23日(木) 7時開演 東京オペラシティ リサイタルホール


第16回目の定期公演、今日は何だかとてもわくわくしています。歌の仲間たちが加わって教会音楽を中心にしたプログラムを始めてその3回目になります。もうすっかり気心知れて、お互いに会うことを楽しみに集まるようになりました。目指す音楽も方向が見えてきたように思います。

今回は昨年の夏、山荘でのコンサートのあと、翌日に山荘の庭で朝食をいただいていたときにふと浮かんだ考えが実現します。僕たちの仲間にコアが加わって、今日デビューするんです。楽しみです!
今夜のプログラムの中ではモーツァルトの弦楽五重奏曲K.516を演奏します。ト短調の味わい深い曲です。モーツァルトのリタニア、バッハのカンタータの間に演奏します。

弦楽五重奏曲は僕が今一番弾きたい室内楽です。2010年8月のK.174に続いて今回もモーツァルトにしたのは、彼の弦楽四重奏曲以上に充実した響きに魅力を感じているからです。リサイタルホールの豊かな響きの中で最後のリハーサル、気合いが入ります。
フィルハーモニーカンマーアンサンブルの歌のソリストたち、彼らが仲間になってほんとに楽しくなりました。器楽だけではなかなかできない言葉からのアプローチ。一緒に歌詞の意味を噛みしめ味わいながら表現につなげていく、彼らが特に言葉を大切にする歌手たちだからこそできるんです。
いつも編成によって配置が問題になります。歌と器楽、どう配置したら一番いい響きが生まれるか、またアンサンブルのしやすさも考えて、お互いがよく聞こえる、見える配置を探します。
モーツァルトのリタニアは大体こんな配置ということで落ち着きました。でも本番は、、、
いよいよフィルハーモニーカンマーコアが加わってバッハのカンタータ第182番のリハーサルです。器楽7名、コア8名、ソロ3名の総勢18名をどう配置するか、これはなかなかたいへん、、、
182番の器楽はリコーダーとヴァイオリンがソロ、2本のヴィオラとチェロ、それにコントラバスとオルガンの通奏低音、歌は合唱にバス、アルト、テノールのソロが入ります。

僕たちのコアはテノールがひとり、ほかは二人ずつですが、今回はソリストが合唱に加わるのでひとりずつ増えます。最初に配置したのは上手に男声、下手に女声、器楽はオルガンと低音を真ん中に、左に弦、、右にリコーダーです。洋也さん、美苗さんが客席にまわって聴きますが、どうも音が左右に分かれすぎるかな、、、
今度は歌を上手に前後2列、器楽はリコーダーも下手に来てヴァイオリンと並んでみました。この方が音のまとまりはいいかな。でも本番は、、、
基本的にソロの3曲はソリストが前に出てきて歌うことになりますが、その位置がまた問題になりました。ステージではわずかに演奏する場所が前後しても響きが変わります。一番いいバランス、言葉がしっかり伝わる場所を探さなければなりません。
アルトのソロはリコーダーとの対話です。器楽はチェロとオルガンの通奏低音に中間部でコントラバスが加わります。
一番問題だったのがテノールソロ。終始動きの激しいこの曲はお互いによく聞こえ見えなければなりません。この配置ではそれぞれが離れすぎてよく聞こえません。
思い切ってこんな風にもしてみましたが、、、
開演ぎりぎりまでかかったリハーサル、オルガンの調律時間もわずかになってしまいましたが、我々が大急ぎで少し食べてひと休みする間にオルガン製作者の木村さんがしっかり調子を整えてくださっています。楽屋へはデザインの美香さんからいつものように出演者全員の写真がラベルになった飲み物が届いていました。みんなに支えられて僕たちはこんなに楽しいコンサートができるんです。幸せなことです。
ほぼ満席のお客様をお迎えして、いよいよ開演です。
皆さま、ようこそお出でくださいました。今夜デビューするコアのメンバーもみんなすばらしい仲間たちです。みんな今日を楽しみに準備してきました。どうぞひととき、我々とご一緒にお楽しみ下さい。
モーツァルトの『童貞聖母マリアのためのリタニア』K.109
本番ではヴァイオリン二人も立って演奏しました。
モーツァルトの弦楽五重奏曲ト短調K.516
バッハのカンタータ第182番『天の王よ、汝を迎えまつらん』
ソプラノとアルトが逆の配置になりました。ヴィオラの位置も最終的にこの場所になりました。
バスソロ アリア『強く愛すること』
リコーダー アルトソロ アリア『自分を救い主の下に据えなさい』
テノールソロ アリア『イエスよ、幸福なときも不幸なときもずっと』
僕たちの新しい可能性を担うフィルハーモニーカンマーコア
精一杯歌いきりました!
アンコールに全員でカンタータ第159番からコラール『イエスよ、あなたの受難は』
コアも並びを変えて。
ほんとに楽しいコンサートでした。終わったとき、満足感、達成感、そして将来への期待が一杯でした。一緒に楽しんで盛り上げてくださったお客さま、ありがとうございました。どうぞこれからもフィルハーモニーカンマーアンサンブル、フィルハーモニーカンマーコアをよろしくお願い致します。
MY FAMILY &
PHILHARMONIEKAMMERENSEMBLE