Karmann Ghia Diary
時と場所が変われば、つまり背景が変わればカルマンの表情も変わる。

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ふたたび富士へ 2003/12/2

何とも忙しいひと月が過ぎ、早今年も12月になってしまったなーと、年齢を感じる感慨にふける。少々使いすぎでがたぴしきている体と、余裕が無くてすぐいらいらしがちな精神をリフレッシュしたい…カルマン、いつも優しくつき合ってくれるいい奴、今日も朝暗いうちから起き出した僕に笑顔でおはようと言ってくれた…
今日はいつもと違って同乗者があるんだよ。友だちのヴァイオリニストだ、チェコの人だよ…今度の夏の富士で一緒にトリオを弾くんだ。だから富士の山荘見てもらおうと思うんだ。いろいろ話もしたいし…カルマンは僕の説明をじっと聞いている。
前回よりは遅いけど、でもまだ暗いうちのスタートだ。夕べは夜中まで雨がかなりの勢いで降っていた。ほんとに晴れるのかな?でも雲の様子では確かに今雨を降らしてる固まりのあと西側に雲はない。通り過ぎれば快晴ということはあり得るな。とか思いながら寝た…

はたして、4時50分、目覚ましが鳴ると星空が見えた。やっぱりな…そうでなきゃ…がばっと起きると大急ぎでレミとヴィヴォの散歩に行く。今日は悪いけど置いていくからな、ヴィヴォ、悪さするなよ。わめくヴィヴォを置いて、カルマンは軽やかにエンジンの音を響かせ、家をあとにした…
狛江あたりでふとミラーを見ると後ろの方の空が白んでいた…そうだ、西に向かってるんだからな…

彼をピックアップする約束の調布駅南口に着いた時、まだかなり暗かった…6時半くらいの約束だったけど、時刻表調べたら6時17分くらいに着くんじゃないかなと思って早めに来た…6時5分くらいかな、今…
缶コーヒー飲んで待ってたら、だんだん明るくなってきた…そろそろ通勤の人もいるし、バスもやってくる。電車は鈍行が上り下り2本くらいずつ行ったかな、そのうち17分の快速が着いた…あれ?乗ってなかったかな?と思ったらすぐに携帯が鳴った…何だ、反対側に出ちゃったんだ、おーい、こっちだよ、南口っ!

で、無事に合流できた!すごい、かっこいいね!彼の第一声…わかってくれた?僕のカルマン、いいよね!?早速彼を乗せて走り出す…すぐに、持ってきたセーター、着た方がいいかな?寒いよね?というわけで、だいぶ脅かして置いたから、彼しっかり装備固めてきた…彼のリュックに詰め込んだ防寒の身支度は完璧だ。OK!スタンドによってガソリンいっぱいにしていくから、そのときにそれ着たらいいよ…

この前と同じ、甲州街道を走って大弛峠越えて、大月から139号線、富士吉田からいつものコースで山荘へ向かった。途中大月で寒さと空腹に耐えかねてセブンイレブンによった。僕はカツカレー、彼はおでんにした…
139号にはいると富士山がぐっと迫って見えてくる…初めて間近に見る富士山に彼の歓声が上がる。
本栖湖を見晴らせる例の展望台からは、今日も南アルプスまでくっきり見えた。一点の雲もない快晴…夕べの雨のおかげで空気は澄み切っている。
紹介しよう…彼の名前はヤン・プステヨフスキー、チェコのヴァイオリニスト、富士山に初めまして、と挨拶した…

来年の夏の山荘コンサートは彼の国の作曲家、ドヴォルザークのドゥムキートリオを予定している。楽しみだな…

今回のドライヴは、彼とお互いによく知り合えるようにと思って僕が誘ったんだけど、お天気は最高だったし、二人とも大満足、いいスタートとなった。

カルマンは実に快調…富士への道もすっかりおなじみになった。今日は実はこれから初挑戦することがあるんだ…朝、来た時にスバルライン全線営業中の掲示を見た。これは是非行かねば!

スバルラインの前に西湖畔のレストラン、マ・メゾンで食事した。スズキのオーブン焼き(食べる前に写真を撮ればよかったんだが、つい先に手が出てしまった…)は以前一度食べておいしかったのでお勧めだ。スープとサラダとパン(これは最高にうまい、自家製)がついても2000円くらい、コーヒーも飲んで大満足。
スバルラインを走って、五合目までとなると…少しだけ心配だった。空気が薄くなるからな…でも、プスンプスンは全くなく、元気に急な坂、曲がりくねった道を駆け上がってきた。ここは2000mを越す高地…すぐそこに雪、道は所々凍っている。さすがにかなり寒いけど、日差しがあるところは気持ちがいい…やっぱり屋根はオープンだね。

ここからの眺めは雄大なパノラマ…本栖湖、精進湖、河口湖(西湖は山の向こうで見えない)、八ヶ岳、遠くには北アルプスまで見える。

見上げるとすぐそこに富士の頂上がある…ヤンさん、1時間も歩けば行けそうだって…とんでもない!富士山は甘くないよ。雪煙がはっきり見える…人を寄せ付けない厳しさが遠目にはきれいな景色としか映らない。
下りは慎重に、凍ったところで滑ったらアウトだ。しかし寒いね…すっかり体が冷えた。それでも最高の富士山を見た感動で心はぽかぽか…帰りはやっぱり道志から行くことにしよう。3時に五合目をあとにした。明るいうちに山道を超えるにはちょっと急いだ方がいい…
道志道をひた走り、寒いし、お腹もそろそろすいてきたが、ここで休めばすぐ暗くなってしまう…頑張れカルマン!そろそろ寒さも限界かな…いやいやまだまだ…なんか暖かいもの食べたいね…もう少し頑張ろうよ、山道を抜けるまで。かなり暗くなってきて、気温もぐぐっと下がった…ようよう津久井湖を通り抜けて人里になった。ここまで来れば大丈夫…やっとのことでセブンイレブンに転げ込む。ヤンさん、再びおでんを喰らう…僕は中華丼、やっとお腹から暖まってきた。だけど、また走ったら寒いよね…屋根…閉める?ついに、意地も何もかなぐり捨てて、暖かさをとった…何とも言えない安らぎ!ヒーターの暖かさが身にしみこむ…視界が限られるのが難点だが、幌を閉めたカルマンも悪くない…八王子バイパスから甲州街道を調布へ戻り、ヤンさんとの楽しかった一日を終えた。

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