Karmann Ghia Diary
時と場所が変われば、つまり背景が変わればカルマンの表情も変わる。

Karmann Ghia Diary index


錆を落として 観音崎 2004/02/07

Karmannがうちに来たとき、気になってはいたが半ばあきらめていたことがあった。何しろ40年前の車だから錆は仕方ない。年輪だと思えばまあ良いか…。でも、他がきれいな割にはバンパーとホイルキャップがやけに錆びてて目立つなー。たまたま近くに住む小学校時代の友だちの家の前を通ったら、ちょうど彼は愛車のVWビートルを磨いているところだった。僕のKarmannを見て目が輝いた。実は彼と話をしたのは何十年ぶりだ。彼、結構シャイだから、道で会ってもほとんど口きかない。でも、VWを大事にしているから僕のKarmann見たら不思議なほどおしゃべりになった。錆の話したら、『結構落ちるよ』と言って、端の方をちょいちょいと磨いてくれた。びっくり!錆が落ちた!!早速彼が使ってたのと同じチューブ入りのコンパウンドを買ってきた。歯ブラシでこするとぞうきんが真っ茶色になるほど錆が落ちた…
右のと比べてみて欲しい。どうです、この違い。ウィンカーの色と同じく、錆の茶色も僕のKarmannには似合わない。ホイルキャップもぴかぴかに磨いたので、見違えるほどいい感じになった。ついでにちょっとした自慢をしてしまおう。下の写真は…
タイヤは乗る人の命を預かる大切な物。新品に替えた。前はフランス製、後ろはイタリア製のミシュランZX。
ガラスについてるVWのマークと銀色のアルミのワイパー。さりげなくオリジナルなのだ。
という訳で、Karmannを磨くたびに満足感が増すのだ。ぴかぴかにしてさあ出かけよう。一穂と二人で出かけたのは三浦半島の観音崎。春の海と灯台を目指して出発した。
まだ少し寒いけれども、陽射しは暖かく春を感じる。錆を落としたKarmannのいぶし銀のような輝きがたまらない。
駐車場にKarmannを留めて道を渡ると、もうそこには真っ青な海が広がっていた。
澄んだ水の中や波に洗われる岩のくぼみには小さな海の生き物たちが身を寄せ合っていた。もう少し暖かくなったら、きっと忙しくその辺を歩き回る連中が出てくるのだけれど、今はまだじっとしている。
今まだ静かな海辺も、暖かくなるにつれてにぎやかになる。いろいろな生き物が活動を始める。でもそれだけじゃない。人も大勢押し寄せて、車は身動き取れなくなり、駐車場もいっぱいになるだろう。磯も水も汚さないように。ここに棲む多くの生き物のために…
少し回り込むと白い灯台が見えてきた。海を見ながらのびのび暮らす猫たちがいた。
目の前に広がる豊かな自然の中で、たくましく、おおらかに、人なつっこく生きていた。
猫たちと平和なひとときを楽しんでいたら、漁船のあいだを海自の船が通っていくのが見えた。僕の親の世代が体験した戦争はまだそんなに昔の事じゃない…そんな気がした。
灯台の方へ登っていくと緑の生い茂る階段に赤錆びた鎖がつけてあった。
灯台まで登り詰めると、真っ青な空に一際白くそびえ立っていた。 日本の洋式灯台第1号の観音崎灯台を造ったフランソア・レオンス・ヴェルニー
これ、灯台ができた最初からのものかな?入り口上部にあった。
灯台の心臓部の巨大な灯

灯台からの眺め。地球が丸いことがわかる。
ところどころに残る砲台跡 海で亡くなった戦没者の慰霊碑

慰霊碑のあるところから眺める海

とんび
灯台の周辺はぐるりと歩いて廻れる公園になっていた。砲台跡や防空壕跡などが残されていた。
海と緑の豊かな自然に恵まれた観音崎に別れを告げ、僕たちはKarmannに乗って三崎へ。目指すはマグロ丼。国道から城ヶ島の方へそれてすぐに“ぢんげる”というマグロ丼の店を見つけて入った。基本のご飯と汁、サラダなどにトッピングを選べる。マグロの他にいくら、ホタテなどいろいろ、組み合わせもできる。僕たちはやはりマグロにした。絶品。
最後に食べたマグロ丼に大いに満足した。Karmannはごきげんな僕たちを乗せてエンジンの音も軽やかに横横道路を快走、家路についた。